観光客で賑わう有名店より、知られざる名店を探したくなる。マニアックに、路地裏の店を巡るのも一興だ。
TAKAO(円山)
北海道の美食を切り拓くシェフの情熱。
ミシュラン1ツ星シェフ・高尾僚将さんの情熱はイタリアンの枠にとどまらない。自ら山に分け入り、アイヌの知恵に学び、目指すは“新・北海道料理”。マッシュルームエキスにエゾイソツツジのエッセンスを加えたスペシャリテは鳥肌もの。唯一無二の驚きと感動が待っている。
話食屋 ひろ志(大通)
和食の技×自由な発想=ニヤリな旨さ。
寿司店や和食店などで腕を磨いた店主が切り盛り。肩肘張らない雰囲気はまさに「話食屋」。質の高い素材と和食の技を大切にしながら、発想のアンテナは世界へ。元祖トリュフ鮪やスモークチーズ入り茶碗蒸しなど、食べて納得、思わずニヤリな品々が黒板メニューにずらり。
喫茶店研究所(西線14条)
JAZZに包まれる昭和モダン喫茶。
一歩足を踏み入れると、極上のJAZZ空間が広がる自称“日本一小さい喫茶店”。店舗は店主の東弘希さんの父親がデザイン&命名した。謎の飲料「ロカ・コーラ」は開店以来の常連客がコーヒーに飽きたために開発。店主が好きなルイ・アームストロングを聴きながら味わいたい。
煮込み・もつ焼き いなり(狸小路)
市場の中にある、昭和レトロな大衆酒場。
狸小路の市場を奥に進んでいくと、高架下にあるような大衆酒場が突如出現。裸電球がぶら下がる店内には、大きなコの字形のカウンターがあり、真ん中にはもつ煮の大鍋がドーンと鎮座しているのも昭和チック。丸椅子に腰かけて、明るいうちから飲みたくなる開放的な雰囲気だ。
たべごと屋 ござる(すすきの)
旬の魚介や野菜を落ち着いた雰囲気で。
路地に灯る行灯はまるで小料理屋の佇まい。料理人の手さばきも鮮やかなオープンキッチンと照明控えめの店内におしゃべりも弾む。鰤のポン酢ムース巻き、秋刀魚と大葉の生春巻など一手間をかけた旬の魚介や野菜の料理が日替わりで楽しめるのが魅力だ。日本酒やワインも豊富。
Jhad Pul(円山)
南北のインド料理が同時に味わえる。
日本でインド料理といえば、北インド料理を指すことが多いが、ここは珍しく南北それぞれで経験を積んだ2人のシェフが自慢の腕を振るう。野菜中心でシンプルな南、濃厚な味が特徴の北、どちらにしようか迷ったら、両方を同時に楽しめる南北インドプレートが断然おすすめ。