白沢せんべい店の唐辛子(盛岡)
南部せんべいの代表・ごませんべいを醤油だれに漬け込み、一味唐辛子をたっぷりまぶした逸品。見た目ほど辛さはなく、唐辛子の香りを楽しめるレベル。ビールはもちろん、日本酒にも合う。痺(しび)れるほどの辛さをお求めなら、鷹の爪を丸ごと3、4本入れた「激辛」を。〈BOOKNERD〉近くに店舗あり。
佐藤屋のうやむや(山形)
山形と宮城の県境にあった、うやむや関。そこに鬼がいれば「有耶(うや)」、いなければ「無耶(むや)」と鳴いた鳥がいた……。そんな民話を基にしたショートブレッド。メープルシロップの甘さと、練り込まれた蕎麦とクルミの香りが、果実味のあるワインと好相性。イラストは山伏の坂本大三郎さん作。十日町の本店で。
上杉商店の若狭小浜 小鯛ささ漬樽(福井)
小さな杉の樽に詰まっているのは、珍味・小鯛(こだい)のささ漬。かつて界隈で小鯛が大漁の際に酢漬けにしたことにルーツを持つ、伝統の味でもある。塩と米酢で鯛の旨味を最大限引き出した。そのままでも、わさび醤油でも。オリーブオイルでワインに合わせるのもオツ。くるふ福井駅内〈さくらむすび〉にて販売。
益や製菓のキャンディ包み(京都)
真空フライでサクサク食感に仕上げたアサリと九条ネギの酒蒸し。〈益や製菓〉は京都の日本酒バル〈益や酒店〉が手がけるおつまみブランド。お試しサイズがキャンディ包みで、ほかにひとつぶ帆立、わさびそら豆、海老芋の炊いたん、と酒飲み垂涎のセレクト。京都タワーの店舗で。
神戸豆福の豆ミックス(神戸)
100を超える豆菓子や手焼きのおかきがひしめく老舗菓子店。1袋380円から、量り売りも。悩んだら豆ミックスを。塩味・甘味・堅いも軟いも20種類ほど詰め込んでくれる。みやげ風情があるボトルが素敵。帰りの新幹線でちびちびやって空にした人もいるとかいないとか。お店は三宮から電車で5分の湊川市場内。
森山勇助商店の木桶しょう油の手造りかきもち(松江)
松江で創業し約150年。変わらず杉の木桶で醤油を造り続ける老舗蔵の余技として作り上げた手作りかき餅。昔ながらの濃口醤油がしっかり染み込み、噛むたびに香りが立ち上がってくる。残り香だけでまだ飲める。松江城近くにある〈島根県物産観光館〉ほか、市内のスーパーなどで購入を。
サンゼフーズのせんじがら(広島)
広島の珍味・せんじがら。ホルモンを揚げたスナックで、事前に水分を飛ばしてから揚げているので旨味が濃縮されている。ガチガチに硬いが、噛めば噛むほどジュワジュワと旨味が染み出てくる、スルメ感覚のおつまみ。ビールとともにいつまでも。広島駅、広島空港などで販売。
大西食品のしょうゆ豆(高松)
香川の晩酌のお供といえばこちら。ただの煮豆と思うなかれ。しょうゆ豆にはしっかり歯応えがある。それは醤油ベースのたれに漬け込む前に、香ばしくなるまで空豆を煎っているから。皮ごと食べられる手軽さと、甘辛さとほのかな風味がクセになる。日本酒にビールに。栗林公園内の〈かがわ物産館 栗林庵〉で。
味市春香の鮭明太(福岡)
辛子明太子が焼きザケという強力なバディを得て、ネクストレベルの肴に進化。旨くて辛くて、お酒が止まらない。福岡のおいしい酒場〈味市 春香〉で食べられる創作メニュー。人気のあまりおみやげとしてデビューした、信頼と実績のおつまみでもあるのだ。福岡空港や博多駅で買える。
五木屋本舗の山うにとうふ(熊本)
プリンに醤油を垂らせばウニの味と言うが、こちらは豆腐を味噌に漬けたもの。クリーミーな食感を加味すれば、ウニ度の高さはこちらに軍配が上がるに違いない。熊本南部の村・五木(いつき)で800年受け継がれてきた伝統料理「豆腐の味噌漬」だが、白ワインにもぴったり。お求めは〈鶴屋百貨店〉、熊本駅などで。
マルミツ水産のかつおうんまか煮(鹿児島)
実は国産カツオ節の70%以上が鹿児島で作られていることをご存じだろうか?中でも枕崎はカツオの町として知られている。現地では刺し身を、おみやげにはうんまか煮をぜひ。軟らかい肉質を持つ枕崎のカツオを醤油で味つけ。そのままビールのアテに。市内のスーパーマーケット、道の駅などで販売。
謝花(じゃはな)きっぱん店の冬瓜漬(那覇)
泡盛と同じく冬瓜漬も琉球王朝御用達の逸品だった。つまり、これをかじりつつ酒器を傾けるのはロイヤルファミリーだけの嗜(たしな)みだったのだ。そんな時代に思いを馳せつつ優雅なひとときを。作っているのはこの店だけ。店舗は国際通りを1本入ったところ。