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日本酒ソムリエ・千葉麻里絵に聞く「全国、何度でも行きたい酒場」

突然ですが、あなたの大好きなローカル酒場を教えてください!酒と食、そして酒場という場を愛する〈EUREKA!〉オーナーの千葉麻里絵さんに熱烈アンケートを敢行。必ずまた訪れたい、東京以外の町で出会ったメモリアルな店と味を教えてもらいました。

illustration: Hitoshi Kuroki / text: BRUTUS

広島〈山椒魚(さんしょううお)〉

スパイスとお酒の店。自家菜園で育てたハーブや野菜が光る独創的なスパイス料理、それらに合うよう明確なビジョンを持って選ばれた日本酒の数々。スパイスに釣り合う味の輪郭がしっかりした、鳥取や島根系の燗酒が揃っていて、思わず唸りました。

盛岡〈ポンコツ酒場〉

火入れせずに発酵させた生のどぶろく「とおののどぶろく」と上質なイタリアンを堪能できます。ご主人は野菜や米、肉など食材へのこだわりが強く、ストイックな味と姿勢に感激。でも気の抜けた店名やお店の佇まいにはホッとする。抜群のバランス感覚が素敵です。

秋田〈永楽(えいらく)食堂〉

扉を開けたら、壁一面びっしりと張られた大量の短冊に驚くはず。これ、全部料理のメニューじゃなくて、お酒の銘柄。秋田の日本酒が全部飲める。ここが日本酒ファンから“聖地”と愛される所以(ゆえん)です。温かみのある家庭料理も素晴らしい。まるで、大人の遊園地!

開店時刻の16時30分から満席になる日もある〈永楽食堂〉。秋田以外の日本酒も多数用意されている。