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往年のサッカーユニフォームが揃う〈古着屋ロスター〉、春日部のフットサルコートにOPEN

ここは埼玉県の春日部。最寄りの東武伊勢崎線武里駅からも徒歩で20分近く離れた場所にフットサルコートがある。そのクラブハウスを覗いてみると……。往年のJリーグから、海外のチームまで、ありとあらゆるサッカーユニフォームが揃う〈古着屋ロスター〉がある。憧れの選手の歴史をユニフォームで追うもよし、ファッション文脈で1990年代のユニフォームを楽しむもよし。ノベルティやブートも、面白ければ集めちゃう。直販のみ。ここに来ないと得られない喜びがたくさんある!

Photo: Koh Akazawa / Text : Tsuzumi Aoyama

埼玉県春日部市、国道4号沿いにあるフットサルコート・ロスター春日部では、なんと古着屋さんを併設。店長を務めるのは、ここのスクールで子供たちにフットサルを教えていた一ノ瀬達仁さん。アパレルショップで働いていた経験を活かし、ヴィンテージのフットボールユニフォームやヨーロッパのサッカークラブが展開するアパレルなどを仕入れ、販売している。

トレーラーハウスのような趣きの店内には、壁いっぱいのユニフォーム。天井からはマフラーが垂れ下がり、ジャンパーやブルゾンなどのアウターからスウェットまでが所狭しと並ぶ。さらに、現在はサッカー解説者の北澤豪さんの勇姿をプリントした“のぼり”や、前園真聖さんと中田英寿さんが顔を並べた「ラ王」のノベルティのプリントTというアクの強いアイテムもさりげなくディスプレー。

フットサルのために訪れた利用者も、サッカー古着を面白がって、自分がかつて収集していたユニフォームを提供したり、往年のスタープレーヤーのユニフォームを見ているうちに欲しくなってしまってお買い上げ、なんてこともしばしば。ショップを開いた経緯を一ノ瀬さんに聞いた。

「近所に住んでいたので、小学生のころからこのフットサルコートに通っていました。1994年生まれで、90年代の選手たちの姿はリアルタイムでは見ていません。でも、お客さんから昔の選手たちの話を聞くうちに興味が湧いて、動画を検索してかつての名選手たちを見ているうちに、現代の選手にはない、レジェンドたちの個性的な姿を格好良く感じたんです。

アパレルのショップでバイトをしていた経験もあって服も好きです。なのでフットボールアパレルの古着屋があったら面白いですよね、とRoster春日部のオーナーに話をしたら、面白いね、やってみたら?と興味を持ってくれて。それで2021年の11月にこのショップをオープンしたんです」

かつてプレミアリーグや欧州サッカーのユニフォームを扱うショップは都内にも存在し、コレクターたちが足繁く通ったものだった。「これからももっとたくさんのウエアを仕入れたい」と語る一ノ瀬さんのもとに、サッカーファンが通う日が来るかも?