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忘れられない食と出会うご飯宿、大分〈Restaurant Sardinas〉。心地よい空間とワイン、温かい家庭料理でおもてなし

食事をゆっくり味わい、余韻に浸りつつ眠る。“泊まれる”レストランが話題です。土地を表現する料理を味わうなら、皿の背景となる自然に身を浸す時間もセットで。時間をかけ、食を体験する旅へ。

photo: Yoshikazu Shiraki / text: Ai Sakamoto

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Restaurant Sardinas(大分/中津)

各国料理:
心地よい空間とワイン、温かい家庭料理でおもてなし

大分県の景勝地・耶馬溪。その緑深い山々と田畑を望む高台に位置する。築80年ほどの古民家をリノベ。使い込まれた建具やアンティーク家具など、人の手の温もりに満ちた空間は心地よく、不思議と時間の流れがゆるやかに感じる。

営むのは、香内さん夫妻。妻のリツコさんが調理を、夫の宏文さんがサービスと自然派ワインのセレクトを担当する。ここで味わえるのは“ワインとともに楽しむ料理”。「イタリア、スペイン、フランスなど各国の料理を組み合わせています」と宏文さんは話す。

例えば、この日の前菜はシチリアを代表する一品、イワシのベッカフィーコ、メインはフレンチのコートレット。これら現地では定番の家庭料理を「ワインを飲みながら試作」して、サルディナスの一皿へと昇華。付け合わせの紫キャベツのマリネやジャガイモのグラタンまでワインを誘う。

「訪れた人にくつろいでほしい」と納屋を改装した離れの客室までは歩いて10秒。センスのよい友人の家に招かれた気分で、ワインと食を巡る夕べを堪能したい。

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