ヌーベルシノワの旗手、青山の名店〈礼華 青鸞居〉で、7年料理長を務めた後藤吾基秀シェフがこの春、満を持して開店。ゆるい坂を上がったおしゃれな建物の1階にある。カウンターがメインだが、「ゆっくり座って、ゆっくり味わってほしい」と高さを低くし、椅子も座り心地のよいローチェアに。次々繰り出される皿はどれも美しく、さすが“おしゃれ中華”番長だ。注目は北京ダック。定番のキュウリとネギだけでなく、旬の野菜も一緒に巻き込む。しかも自分の手で。これが楽しい。季節ごと、また、食材の入荷状況によって、内容は変動あり。
中華なら1万円以内でここまでゴージャスに。渋谷〈蓮華〉でいただくコース料理
コースは楽しい。紫禁城じゃなくても皇帝気分。苦しゅうないぞ。どの店も工夫を凝らし、一品ごとに期待は高まる一方。食べ終えると、ライブを観たのと同じような興奮が体に刻まれる。それが1万円以下なんて、最高です。
photo: Shin-ichi Yokoyama / text: Michiko Watanabe







