Eat

カラダをチューニングする極私的なリフレッシュ食

毎日のささやかなリズムを作り、体の内側から体調管理をしてくれる、自分だけのチューニングフード。各界で活躍するクリエイター7名に、いまハマっている食べる健康法を訊きました。日々、頭を悩ませ、体を酷使する現代人は、自分に合ったリフレッシュ食を持つべきです。

Photo: Akihiro Nagata / Text: Kana Umehara / Edit: Hitoshi Matsuo

サツマイモ料理

主食をサツマイモで代用して
GI値の低いダイエット食に

青柳龍之亮のサツマイモ食

より効果的に体を引き締めるために、と週1回通うパーソナルトレーナーの指導で始めたのが、主食をサツマイモに代える“サツマイモ食”。同じ炭水化物でも血糖値の上昇スピードを表すGI値が低いので、白米よりも脂肪の燃焼を促してくれるそうです。基本的には、食べすぎた翌日のリセット食にしていますが、夏の間、朝と昼の主食をサツマイモに代えたら、体のラインが少しスッキリしました。

料理法としては、オーガニックのサツマイモを、ガーリックオイルと白ワインビネガーで炒めた“アーリオオーリオ風”もよく作ります。香りづけに使うクミンシードが食欲増進と消化促進をしてくれ、おつまみにもなる一品です。あとは、素材自体の甘味を生かして蒸かしただけで食べることも多いですね。

〈WELEDA〉ヒッポファン エリキシール

朝メニューを習慣化することで
日々の体調リズムを生み出す。

〈WELEDA〉ヒッポファン エリキシール

毎朝起きたらまず摂るのが〈WELEDA〉の《ヒッポファン エリキシール》。ヒッポファンとはビタミンC含有量が非常に高いグミ科の果物です。そのほかのビタミン類もバランスよく含んでいるので、栄養補給にちょうどいい。シロップなので朝ご飯として、グラノーラにバナナとヨーグルトを入れたものに、ハチミツ代わりにかけて食べます。

忙しい時は、大匙2杯分をお湯で割って飲む。カモミールとよく合うのでハーブティーなどの紅茶に入れるのもおすすめです。6,7年前から飲み始めましたが、免疫力が上がったかなと感じます。風邪をひかなくなりましたね。基礎体温も1℃くらい上がったみたい。毎日続けるというリズムも心地いい。習慣を持つことも体調管理に大切なことかなと思っています。

エノキ氷

デブレスパイラルからの脱却を
可能にしたダイエットフード。

水道橋博士(タレント)のエノキ氷

ダイエットって普通マイナスの理論でしょ。それを、エノキを足して食べろという足し算の発想が面白いと思った。元々、俺は太りやすいタイプ。だから、日頃から走ったり、泳いだり、体重を保つために運動をしていたんだけど動けば動くほど腹が減る。で、食べてまた太る。俺はこれをデブレスパイラルと呼んでるんだけど(笑)。その悪循環から抜け出させてくれたのが「エノキ氷」。

エノキをミキサーでペースト状にして、煮出して凍らせたもの。つまりだし氷なんだよね。味噌汁やつけ麺なんかのつけ汁に溶かして入れる。だしだから何にでも合うので、お好み焼きやバーニャカウダに入れてもおいしかった。食べ始めてから、便通がすこぶる良く、運動せずとも基本体重をキープしてますよ。

酵素ジュース

生きた酵素を体に流し込む
究極のフレッシュジュース

幅 允孝(ブックディレクター)の酵素ジュース

最近、周囲の健康や美容意識の高い人にすすめられ、酵素ジュースを始めました。《イキイキ酵素くん》という低速圧縮搾りジューサーを使って作ります。低速でじっくりとすりつぶすから野菜や果物に含まれる酵素や栄養素を壊さないそうです。通常のミキサーだと野菜や果物のえぐ味が残ってしまいますが、このジューサーは、押しつぶしてエキスをとことんまで抽出するから味がいい。作り方も、野菜を洗って皮付きのままジューサーに入る大きさに切ってかけるだけ。とても簡単です。

いつもは、冷蔵庫に余っているような野菜をジュースにしています。なかでも定番のレシピは、リンゴ1個、ニンジン1本、セロリ1本。これだけの野菜の栄養を気軽に摂れるだけでも体にいいのかなって思います。

断食読書

感覚をシンプルにそぎ落とすことで
意識をクリアに調整する。

川田十夢の断食読書

断食は月に3日間。期間中は水しか飲みません。通常の水分代わりに軟水を摂り、3食の代わりにミネラルなど栄養価の高い硬水を摂ります。そして、ネットやテレビなど過度な情報や不必要なコミットメントも遮断する。その代わり、断食の期間中には難易度の高い本や辞典などを食読します。ノイズまみれの日常からミニマムな情報や感覚だけの中に没頭すると通常だとわからないことが、すっと染み込むように入ってくるようになるんです。

断食を続けると感覚が繊細になって水を甘く感じるようになる。それと同じように、無機質な書物にこそ独特の音や色、匂いが感じられるようになる。栄養と情報は似ていて、敏感になればなるほど味つけがなくても本当の味わいがわかるようになる。それが面白いです。

青汁・春ウコン・熊笹・竹炭パウダー

体に良いものは足していき、
総合的にケアをする

石黒謙吾の青汁・春ウコン・熊笹・竹炭パウダー

80歳まで草野球現役、100歳までビールを飲み続けるために健康には気を遣っています。毎日朝と晩に摂っているのが、青汁、春ウコン、熊笹、竹炭の4種類のパウダーで、蒸留水で作った根昆布水に混ぜて飲んでいます。青汁を始めてからは風邪もひかないし爪がきれいになった。春ウコンは免疫力アップと肝予防のため。熊笹は飲みすぎた後の胃もたれが軽減する気がします。

4種類の中で一番驚いたのが竹炭で、これを始めてから下っ腹がへこみました。腸の流通が良くなり、宿便がなくなるのを実感しますね。ただ、炭なのでお通じはイカスミを食べた時のような色になります(笑)。これだけ飲んでいると、どれが効いてるかわからないでしょと訊かれるんだけど、飲まない日と比べると総合的にいいんですよね。

オートミールのお粥

昭和天皇も毎日食べていた
オートミールの朝食で−8㎏!

石井啓一のオートミールおかゆ

朝食はオートミールと決めています。でも、ミルク粥ではなく、“和食仕立て”にするのが僕流。無味の穀物なので、白味噌やだし醤油で味つけしたり、梅干しなんかと一緒に和風で食べるとすごくおいしいんです。150gのオートミールに水250㏄、塩小匙半分を加えてレンジでチンするだけ。3分でできるから、忙しい朝もしっかり朝食が摂れます。これに、味噌汁と豆乳、納豆、フルーツが定番の朝食です。

オートミールって、昭和天皇も毎日食べていた栄養食。繊維質が豊富で腹持ちが良く、10時に食べれば夕方までお腹が空かない。だから、朝のオートミールと19時くらいに夕食を食べる1日2食に切り替えて、この2年で8㎏痩せました。クェーカーの4㎏入りの大箱をコストコで買って常備しています。