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ドキュメンタリー好き・ヒコロヒー、忘れられないあのシーン。『人殺しの息子と呼ばれて』

ドキュメンタリー好き、お笑い芸人・ヒコロヒーさんが「忘れられない、あのシーン」について語ります。

Illstration: Ryo Ishibashi / Text: Izumi Karashima

殺人犯の息子が
父と母、どちらに似ていますか?
と聞かれたとき

「人をばらして煮込んでミキサーにかけておたまですくったり」。彼の口から語られる内容がもう衝撃的すぎて。「北九州連続監禁殺人事件」で7人もの人間を殺めた2人の息子の告白ですが、当時彼はまだ幼くて、「訳がわからないまま犯行に手を貸してしまった」と、24歳になった彼がそのときの惨状を淡々と振り返るんです。

こんな残酷な話をわざわざ観たくないという人もいますけれど、私は積極的に観る方で。いや、観る必要がある、知る必要があると思っているんです。こんな異常な世界は自分とは無関係と思って生きていくことはできるけど、可能性はあるんですよ、誰にでも。自分がたまたまそうじゃなかっただけで。

『人殺しの息子と呼ばれて』w
写真提供・フジテレビ

だからもし自分が、自分の友人が、恋人がこんな状況に追い込まれたらと考えてしまう。両親の逮捕後、彼は養護施設に引き取られ過酷な人生を送ったんです。「自分には殺人犯の血が流れてる」「もしかしたら親と同じことをしてしまうんじゃないか」という恐怖心を抱きながら。

現在彼は結婚し、今の思いをYouTubeで公開もしていて。親の愛を知らずに育ったけれど、今ようやく生まれてきたことに喜びを覚えるようになったと。そこに希望はあるなって。

『人殺しの息子と呼ばれて』イメージイラスト