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着る

プロの仕事服。農家・柳田大地

格好いい職人たちが着る仕事服が気になる。厨房、工場、畑など、それぞれが働く場所に合った機能やデザインをどう考えているのか。彼らが仕事服に求めるスタンダードに迫る。

photo: Keisuke Fukamizu / edit: Keiichiro Miyata

山と畑の両フィールドを行き来できるギア

柳田大地(農家)

今や農業も多様性の時代。山と畑を行き来する、昔ながらの自然農法で野菜を育てる柳田大地さんは、両フィールドで頼れる強靱なギアを追い求めている。

「実は農家の生命線は長靴なんです。ウェア以上に消耗が激しくて、農家に転身してからの6年間で10足以上試してきました。そんな中で、鋭く尖った篠竹(しのだけ)を踏んづけても傷一つ入らなかったのは、この〈エーグル〉だけ。朝露で濡れた地面でもグリップ力は抜群で、本当に重宝しています」

あとは、普段着の上からオーバーオールをガバッと穿くだけ。

農家・柳田大地
湿度や土の硬さなど手触りの感覚を農作業に生かすため、常に素手。

「毎日のこととなると、自宅を出入りする時にパッと脱ぎ着できる手軽さも重要な要素に。だから、年中オーバーオール。かがむことが多いので、ヒザが突っ張らないダボッとしたシルエットが理想です。中でも〈ディセンダント〉のものが1軍。厚手で丈夫なうえに、破れたらリペアしてくれるので、気にせず思いっきり動ける」