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着る

プロの仕事服。〈LAND〉オーナーシェフ・内藤裕之

格好いい職人たちが着る仕事服が気になる。厨房、工場、畑など、それぞれが働く場所に合った機能やデザインをどう考えているのか。彼らが仕事服に求めるスタンダードに迫る。

photo: Keisuke Fukamizu / edit: Keiichiro Miyata

清潔感を長くキープできる、シンプルかつタフな服

内藤裕之(〈LAND〉オーナーシェフ)

グラフィックデザイナーを経て、一念発起して料理の道を歩みだした、内藤裕之さん。清潔感への意識から、オープン当初から全身真っ白な装いを仕事服にしている。

「辿り着いたのは、繰り返し洗濯してもヘタらない、〈MUJI〉のオックスフォードシャツと〈ディッキーズ〉のショーツでした。当然、装いは店の清潔感の要なので、常に美しくありたい。だからいつでもどこでも買えて新調しやすい価格であることも、採用するうえで重視した点の一つです。色は、いざって時に漂白できるよう“真っ白”に。

〈LAND〉オーナーシェフ・内藤裕之
朝から仕込みは始まる。

手探りで始めた飲食業だったので、経験を重ねていく中で、漂白なしでも汚れがしっかり落ちることがわかってきて、今ではネイビーや黒もレパートリーに加わりました。どのアイテムもデザインがとてもシンプルで、その組み合わせを固定しているのは、とにかく余計なことを考えずに厨房に立つため。これが味のブレを避けるうえでも大事なことなんです」