絵馬発祥の地でいただく白馬
奈良県生駒市に鎮座する往馬(いこま)大社は、かつて生駒山を神の宿る山「神奈備」として祀(まつ)っていた由緒ある古社で、「絵馬発祥の地」の一つとして知られています。

『元要記』によれば、天武天皇の御代に疫病が流行し、馬や牛が邪気に侵され病に倒れました。そこで、往馬大社で馬を並べて奉納し、『白馬(あおうま)の節会(せちえ)』を行ったところ、牛や馬が蘇ったと伝えられています。
白馬の節会はもともと宮中で青馬を用いて行われていましたが、やがて神聖視される白馬で行うようになり、その名が生まれました。以後、馬を神に奉納する信仰が根づき、当初は実際の馬を奉納していましたが、次第に板に馬の姿を描いて捧げるようになり、これが現在の板絵馬へと発展しました。

『生馬大明神起紀』には、白馬の節会に由来して往馬大社が絵馬発祥の地であることが記されています。