「the TRUE DIARY show」第7回:お笑い芸人・カムバック

毎回異なる著名人を著者に迎え、実際の日付で日記を綴ってもらう連載。今回は、2025年3月にコンビを解散するも、同年9月に電撃再結成を発表するなど波乱の活動を続けるお笑いコンビ〈パンプキンポテトフライ〉のボケ担当、カムバックさん。

illustration: Sakasano Kasa / text: Cameback

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2月5日(木)

風邪を引いている。

「この冬は1回も風邪引いてない」とついこの間言ったばかりなのに。薬局で“鼻かぜ・頭痛・肩の凝り”と大きく書かれた薬を買った。今の自分にドンピシャの効能の薬を見つけると嬉しい。どんだけ効かすつもりやねん?とワクワクする。その後晩ご飯の買い出しに。風邪気味だがNetflixの『白と黒のスプーン』にハマっているので調理欲が勝った。豚の角煮を作って美味しかったが煮込みが足りず少し硬いのが悔しかった。

近いうちにリベンジしたい。

2月6日(金)

ネタ合わせをしに相方の家に。

マンションのエレベーターに乗ったら、後からランドセルを背負った女の子が乗ってきた。小学校低学年くらいのその子に「何階ですか?」と敬語で聞いた自分がキモかった。怖がらせたくなかっただけなんです。先乗ってたからボタンの前に僕がいたし。大人同士って優しさで聞くじゃないですか?それを子どもだから聞かないっていうのは違うかなって思って。

色々頭を巡らせたら【敬語で自宅の情報を聞き出そうとする見知らぬおっさんと密室で2人きり】にしてしまいました。本当に申し訳ない。その子は降りる階に着いたら開きかけのドアに体を滑り込ませてダッシュで帰宅していった。ごめんね。

2月7日(土)

稽古場でYouTube撮影。

終わって稽古場から出ると雪が降っていた。晩ご飯は家系ラーメンへ。店員さんがおかわり無料のライスを残して帰ろうとする青年に500円払うか食べ切るかの二択を迫っていた。青年は「じゃあ食べます」と席に戻り、立ったまま、何のおかずも無しに白米をかき込んだ。去り際の「ご馳走様っす!」は普段より大きい声が出てそうだった。僕は緊張しながら一回だけおかわりした。

2月8日(日)

吉祥寺でライブに出演。

ライブ終わりにカナメストーンさんに誘われてTCクラクションさん、相方と僕の6人で飲んだ。
居酒屋とかではなく外。カナメストーンさんは通行人の邪魔にならず溜まれる場所を見つけて「良いくぼみだな!」って大喜びして、気温マイナス3℃の中ファミチキつまみに缶チューハイを飲み「これが良いんだよ」ってマジで言っていた。

M-1グランプリの決勝に行った人達とは思えない。環境が変わって変わるくらいの人間ではなかった。一缶空くまでの時間ずっと笑っていた。僕は売れていないのでこれが良いかはまだわからないが、これは良い。

それくらい楽しい時間だった。

2月9日(月)

幼馴染達とのグループLINEで体の調子の話になり「肩の可動域が年々狭まっている」と送ると大きな共感を得て嬉しかった、そんな日。

2月10日(火)

新宿でのライブに行く前に髪を刈った。切れ味が悪くなっていて新しいバリカンが欲しいなと思いながら半年くらい同じバリカンで刈っている。ライブの合間にスマホを見ると「濡れたバスタオルをその辺に置くの本当にやめて」と彼女からLINEが入っていたので「はい」とだけ返した。

2月11日(水)

最近腑抜けている気がして夜中に無理やりジムに行った。2週間ぶり、何でも継続するって本当に難しい。前回のメニューをChatGPTに記録していたので聞いてみたら全部間違った答えをしてきてがっかりした。「『覚えておくからいつでも聞いてな』って言ってたよな?」とChatGPTと口論になった。僕から会話で学習しているので関西弁でヘラヘラ謝ってくるのが余計に腹が立つ。「今のツッコミ助かった!また頼むで、カムバック」じゃないねん。

ジムから帰って前に一度だけ行ったカーリング体験教室の予約をとった。これからも腑抜けそうになったら一旦ジムに行こうと思う。

「the TRUE DIARY show」第7回:お笑い芸人・カムバック

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