発酵を愛するあの人へ
約2年の月日をかけて完成する発酵ラー油
〈LaLaLa Farm〉の発酵ラララー油
北海道はニセコ町で服部吉弘さんが営む農園、その名も〈LaLaLa Farm〉。トマトを中心とした30種類以上の野菜やハーブ、ワイン用ぶどうなどを自然循環栽培で育て、全国にその名を知られるオーガニックファームだ。健やかなエネルギーに満ちた野菜たちのほか、当ファームのもう一つの代名詞となっているのが野生菌から作る麹を活かした様々な発酵調味料。一般的な培養法ではなく、自然界に存在する野生菌から育む麹は、発酵力が強く、深いコクと奥行きのある味わいをもたらす。
なかでも人気の一品が「発酵ラララー油」。自家農園製のオーガニック野菜(にんにく、生姜、玉ねぎ、唐辛子)のほか、自家採取した野生菌をはじめ味噌や塩麹など自家製発酵食品を使用して“発酵させながら”仕上げるという稀有なラー油なのだ。野菜の種を蒔くところから換算すれば、実に完成まで約2年の歳月をかけて作られていることにも驚かされる。
そして京都〈山田製油〉のエクストラバージンごま油を使っているのも大きなポイント。焙煎を施さない白ごまを伝統的な玉締め製法で時間をかけてじっくり搾ったごま油は、豊かな香味と透明感のある後味で、まるで解像度を上げるかのように“醤”部分のおいしさをクリアに引き立てている。
辛味は柔らかく控えめなので辛さが苦手な人にもおすすめ。冷奴や蒸し野菜にちょいと添えるだけで立派な一皿になり、炒め物やスープの隠し味にひと匙加えればコクと旨味が花開く。この味わいの表現力、もはや一つの料理と言えるかも……!
「ラララー油」の名の通り思わずハミングしてしまいそうな味わいを、料理好きの友に贈りたい。

