【今日のギフト】沁み込む辛味と旨味。〈よっちゃん農場〉の生ラー油

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。

photo: Shu Yamamoto / text & edit: Yoko Fujimori

連載一覧へ

料理を愛するあの人へ
自社農園産の唐辛子で作る“火を入れない”ラー油

〈よっちゃん農場〉の生ラー油

宮城県の北部、大崎市岩出山。裏山から流れ込む豊かな湧き水と肥沃な土とで農家を営む〈よっちゃん農場〉。主な生産物は米と野菜、そして無農薬栽培で育てる唐辛子。

現在、日本での唐辛子の生産量は国内消費量のわずか3%ほど。その希少な国産唐辛子をふんだんに使って手作りするのが「よっちゃん生ラー油」だ。

唐辛子は日本原産品種の「日光とうがらし」と「鷹の爪」、中国・四川省原産の香り高い「縦椒」の3種類をブレンド。そのほかの原料はニンニク、生姜、ウコンのみで、材料のほぼすべてが自社農園産!(*唐辛子以外は季節によって地元産の場合も)

味の核となるごま油は、現在、市場で大半を占める高圧搾法や化学溶剤を用いた抽出法ではなく、低圧力で時間をかけて絞る「玉締め法」による“一番搾りごま油”を使用。江戸時代から伝わる伝統の手法で、雑味なく透明感のある豊かな風味が特徴だ。

通常のラー油は熱した油で唐辛子などの材料に火を入れて風味を移すが、「よっちゃん生ラー油」は一番搾りごま油に前述の材料を漬け込んでいく独自の製法。それが“生”ラー油たるゆえんだ。

「料理人でなく、農家らしいラー油を作りたかった」とは代表の高橋博之さん。

じっくりと素材の香味がごま油に溶け込んだ生ラー油は、まずごま油自体の風味の豊かさに驚き、そして唐辛子の辛味と旨味、心地よい香りがじんわり広がる。火入れをしていないから香辛料にキツさがなく、味の出方がエレガントなのだ。その味わいは優しく、深い……!

餃子のタレや冷や奴、卵かけご飯などにちょいとかけるだけで瞬時においしさを格上げしてくれるが、塩すらも使用していないクリアな味わいは「香味油」としても優秀。サラダのドレッシングから和え物や炒め物に、調味料としてのポテンシャル高し。チャーハンにひと振りすれば旨味倍増!

素材に負荷をかけず、じっくり人の手と時間をかけてできあがる茜色の一滴だ。

連載一覧へ

FEATURED MOVIES
おすすめ動画

BRUTUS
OFFICIAL SNS
ブルータス公式SNS

SPECIAL 特設サイト

FEATURED MOVIES
おすすめ動画