「かわいいだけじゃだめですか?」はどう生まれた?作曲家・早川博隆の、アイドルソングの作りかた

2025年大ヒットしたあの曲の生みの親から、ワールドグループを手がける日本を代表する作曲家、さらに音好きも唸る楽曲派アイドルの音楽プロデューサーまで。現代のヒットメーカーたちが、そのこだわりとノウハウを語る。今回は、作曲家、音楽プロデューサー・早川博隆さんに聞いた、アイドルソングの作りかた。

photo: Hiromichi Uchida / text: Katsumi Watanabe

「かわいいだけじゃだめですか?」制作の裏側

近年、家にいる時は朝から晩まで、1970年から2007年くらいまでの年間ヒット曲を流し、常に音楽を学んでいます。きっとヒットソングにはヒットする理由がある。そんな曲ばかり浴びているので、自分で作る曲もポップで、よりキャッチーになるのかな、と思います。

KAWAII LAB.のプロデューサー、木村ミサさんとは〈FRUITS ZIPPER〉結成前頃から付き合いがあって、〈CUTIE STREET〉結成の前に作曲のオファーがあったんです。

リクエストとしては、キャッチーで世の中に注目される曲。ご依頼いただき、すぐに渡邉俊彦くんと曲を作り始めました。その時のデモの中には、「かわいいだけじゃだめですか?」と〈SWEET STEADY〉「ぱじゃまぱーてぃー!」のプロトタイプがありました。

作曲家、音楽プロデューサー・早川博隆
作曲家、音楽プロデューサーの早川博隆。

その後、〈CUTIE STREET〉のメンバーが決まって、仕上げていきました。渡邉くんの最初のデモはクオリティが高く、上品でセリフも入っていませんでした。そこに編曲やセリフ、小野小町やクレオパトラというワードなどで、曲にパンチを加え、「縦・横・斜め」というフレーズをより際立つパートに移動させたり。バズる要素を詰め込みました。

グループが作られていくのと同時に、キャラクターやメッセージ性などを作れたことが吉と出たんじゃないかと思います。ちなみに「カキーン!」という掛け声や「かわいいだけじゃだめですか?」のセリフはちょうど流れてきた「オラはにんきもの」の「しんのすけーっ」というシャウトを参考にしています。

早川博隆の印象深い3曲

「帰り道は遠回りしたくなる」/乃木坂46
2018年に発表された22枚目のシングル。作曲は渡邉俊彦、編曲を早川と渡邉が担当。「歌詞とメロディはもちろん、ストリングスとリズム、そしてボーカルのアレンジ。すべてがエモくて大好きです」
「Skyfeelan」/FRUITS ZIPPER
2022年に発表されたシングル。「鎮西寿々歌さんの言葉から構成した一曲。曲名にメンバーの頭文字、“fee”の部分にはEvery FanとEvery Staff、真中まな(まなふぃ)の名が入っています」
「ぱじゃまぱーてぃー!」/SWEET STEADY
2024年発表のファーストシングルCD。「これはきゅーすとの『かわだめ』と同時期にデモを作っていました。世に出るまでに時間はかかりましたが、ファンに愛される曲になってよかった」
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