目指せ、自慢したくなる県民的アイドル!プロデューサー・ヤマモトショウが語る〈fishbowl〉

アイドルの在り方が変わるように、アイドルを支える側の視点もユニークに変化している。新時代のグループを作り上げる名プロデューサーたちは、今のシーンをどのように捉え、どのようなアイドル像を目指しているのか。〈fishbowl〉を手がけたプロデューサー・ヤマモトショウに話を聞いた。

photo: Tatsunori Yagi / text: Masae Wako

目標は静岡県民の認知度90%。ライバルはステーキハウス〈さわやか〉。2021年に結成したローカルアイドル、〈fishbowl〉の話である。

プロデュースしたのは〈FRUITS ZIPPER〉の楽曲制作でも知られるヤマモトショウ。2015年からTikTokやバズり曲の研究を続けていたという、「かわいい曲」の立役者だが……。

「〈fishbowl〉の場合はほかのアイドルへの楽曲と違って、最初からかなり難しい曲をぶつけました。アイドルって、特にローカルだと軽く見られがちで。だから、静岡の人が“ウチの子たち、すごくないですか?”って全国に自慢したくなるクオリティを、楽曲でもパフォーマンスでも実現し続けようと決めたんです」

メンバーはほぼ素人だったけれど、とにかく練習と経験を積んで追い込みをかけ、60分間ノンストップで歌って踊れるレベルにまで成長した。まるで映画のような、ストーリー性の高い楽曲やMVにも引き込まれる。

「思い描いているのは例えば、〈fishbowl〉を主演にした、静岡が舞台の群像劇。今の時代、考察できることも重要なので、“この楽曲とあの楽曲の世界はつながっているよね”と楽しみが広がるような伏線を考える場合もあります。作家の存在意義は、ファンの方やアイドルと同じ時代を過ごしている点にある。彼らと一緒に成長して時間を共有し、それを表現することにのみ、僕が曲を書く意味が生まれると思うんです」

fishbowl
新体制お披露目の全国ツアー『チョウビ』のプレ公演で。PA卓のヤマモトからの光景。

面白いのは、県内の企業や自治体がグループやメンバーを応援する「応援企業制度」を設けていること。

「僕はアイドルのプロジェクトを、ちゃんとした組織にしたいんです。大切なのは健全な形でグループを持続させること。だからメンバーチェンジもあるし、辞めることも休むこともできる。

応援企業とのインターン制度や、グループを卒業した子のリクルートを見据えた仕組みを考えたりもしています。僕にとってアイドルはライフワークであり、真剣に向き合う仕事。関わる人みんなを幸せにするぞという気持ちだけは、絶対に譲れません」

ヤマモトショウが選ぶ一曲

「一雨」/fishbowl
「アイドルソングでもここまでクオリティ高くできるんだ、と目指していたことが少しだけ達成できた曲。アイドルソングの枠を広げられた気がしました」。先行リリース「一雨 feat.諭吉佳作/men」も。作詞・作曲ヤマモトショウ。

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