己の現在地と傾向を知って使う力をアップグレード
「お金を使うことなら得意です!」という人は多いかもしれないが、いくら頑張って稼いでも、間違ったお金の使い方をしていたら、いつまで経ってもお金は貯まらず、増やすことなど夢のまた夢。マネーセンスを磨くには、使い方のトレーニングが必須なのだ。
同じお金を使うという行為でも、支出には「浪費」「消費」「投資」の3種類がある。「浪費」はシンプルに無駄遣い、「消費」は生活に不可欠な出費、「投資」は将来価値が高まるものや、自分の価値向上につながるものへの出費を指す。自分が日々使っているお金は、そのうちのどれにあたるのか、その境界線をはっきりさせ、自覚することが、センスのいいお金の使い方を身につけるファーストステップとなる。
今回は意識を傾向別に4つのレベルに分けて解説しているが、これはお金の教養を増やし、日々の意識変革をすることで確実に向上していけるもの。自分が今どのレベルに位置しているかを把握し、レベルアップを目指そう。
あなたはどのタイプ?お金の意識レベルチェック
LEVEL 1 浪費タイプ
情報に流されがち。何に使っているかわからない!

無駄遣いが習慣化している「浪費」タイプは、なくても生きていけるモノやサービスにお金を使い、結局それを活用できなかったり、金額に見合った価値が得られなかったりして後悔してばかり。「欲しい!」と思ったら衝動的に買うことが当たり前で、持っている額以上のお金を使ってしまうことも。「1つ買ったらもう1つ無料」などの謳い文句に弱く、ネットのクチコミもすぐに信じがち。
そんな人は、まずはその買い物が「本当に」「今」「自分に」必要なのかを、主体的に考えるクセをつけること。毎月、自分が何にどれくらい使ったかを把握し、振り返ることから始めよう。
LEVEL 2 消費タイプ
支出コントロールはバッチリ。使うべきところに使える堅実派

「消費」とは、家賃や食費といった毎日の生活のために不可欠な支出。それらは使った分だけの利便性や満足度を得られるものでもある。「必要なもの」と「欲しいもの」を区別し、無駄なく冷静に買い物できるのがこのタイプ。ただ、あまりに堅実かつストイックに最低限の消費を削ろうとすると、節約優先の姿勢が表に出すぎてしまい、結果周囲の信頼を失ってしまうことも……。
節約することで得られるリターンと損失を天秤にかけ、慎重に判断することも重要だ。人生を豊かにする体験など、消費以外の部分にもお金を使うようになれたら、さらにレベルアップできる。
LEVEL 3 慧眼タイプ
モノやサービスの本質を見抜く。お金を使うことで生活が活性化

同じ「消費」の範疇(はんちゅう)でも、モノやサービスの本質的な価値を自らの判断で見極められるのがこのタイプ。市場価値よりもお得な価格で良質な購買ができるため、お金を使うことで生活がより生き生きとし、それが習慣化されている状態だ。
日頃から情報収集を怠らず、リテラシーも高いため、自分のニーズと商品の価値を照らし合わせて最良の選択をすることができる。モノに加えて体験や経験も自己資産と捉え、スキルアップや感性向上につながることに積極的にお金を使える一面も。家事の外注など「時間をお金で買う」という発想も併せ持てれば、生活の質がさらに向上する。
LEVEL 4 循環タイプ
他者に与えられるエンジェル型。長期の安定&社会還元も行う

自分自身の支出管理は問題なし。投資など、お金を使うことで人生をバージョンアップさせていく教養と能力を持つ。「流行っているから良い」など相対的な価値観に左右されず自分軸でお金を使う判断ができ、自分の人生を豊かにする時間や体験にお金を投じることが、より多くなる。
自分だけではなく、社会や地域に新しい価値を提供したいと思う傾向が強くなり、その経験を通し他者に“与える”ことで自分の心も社会も豊かになるという「循環」を知る。ギフトの精神があると自然とお金が集まってくるので、このレベルに達すると、将来のお金の心配はほぼなくなる。