時計とスタイル:〈HEUGN〉デザイナー・小山雅人のケーススタディ

シャツの袖と自然に馴染むか、リングとのバランス感は絶妙か。あるいは、腕から外したときにどのように飾るのか。どの一本を選び、どう付き合うのか、そこに“スタイル”というものが生まれるのかもしれません。〈HEUGN〉デザイナー・小山雅人が語る時計とスタイル論。

photo: Hiroshi Nakamura / text: Shintaro Kawabe

ドレスもカジュアルも相性の良いタイムレスな時計を愛用し続ける

〈ユーゲン〉のデザイナー小山雅人さんは、世代を超えて受け継がれるタイムレスな服を手がける。そのもの作りのマインドは、腕時計の選択にも通じている。

「時計も手元に残り続けるものを選ぶ中で、1960年代の〈オメガ〉の『シーマスター30』は、購入から25年経った今も1軍。パキスタン空軍へ供給したミリタリーウォッチなのに、ドレスウォッチのようなシャープなフェイスなので、カジュアルだけでなくドレススタイルにも相性が良い。

そんなドレスとカジュアルの中間に位置する腕時計が好きです。そのどちらかに偏りすぎているものは、バックルなどでチューニングします。40年代の〈ロンジン〉のレクタンギュラーケースのものはまさにその一本。レザーベルトからブラックのNATOベルトに替えることで、ドレス感を軽減しています」

そんな毎日身に着ける時計において、心がけているのがその日の着こなしに溶け込むように巻くこと。

「足元が革靴ならば、茶色い革のバックルによってラギッド感のある60年代の〈オメガ〉の『シーマスター』を合わせる。スポーティなスタイルには、60年代の〈IWC〉を選びます。ベルトにラインがあることでラフな着こなしに馴染む。メンズウェアはアイテムが限られているだけに、腕時計でスタイリングの印象も変化します。それだけに、時計選びは重要なポイントだと思うのです」

〈IWC〉の「マーク12」
「デニムには重厚感のある一本を」と〈IWC〉の1990年代の「マーク12」を選択。

TAG

SHARE ON

FEATURED MOVIES
おすすめ動画

BRUTUS
OFFICIAL SNS
ブルータス公式SNS

SPECIAL 特設サイト

FEATURED MOVIES
おすすめ動画