蟹座の羅針盤
日々のルールを守る
蟹座にとって、太陽が移動する山羊座は対人関係やパートナーシップの部屋にあたります。今週は。素敵な縁に恵まれそうです。出会いの機会も多く、自分でもどんどん人との関わりを増やそうと思うでしょう。
ただ、コミュニケーションを司る水星が射手座にいるため、実際に行動に移すまではいきません。蟹座から数えて6番目にあたる射手座は、日常生活や奉仕、労働を表す部屋で、その性質はアクティブではなく受動的。ここに在住する水星も、「待ち」の姿勢をとっているのです。
太陽と同じ山羊座に移った金星(喜び)は、海王星(夢)と90度でぶつかり合います。この配置は、「もっと美しいものがあるのではないか」と夢見がちな気持ちを起こすので、相対的に普段目にするものを退屈に感じてしまいます。
しかし、何かが輝いて見えるのは、フィルターがかかっているから。今は幻想に酔わずに地に足をつけて、日々の生活をしっかり続けることが大事です。上弦の月が起こる牡羊座は、蟹座から見て社会的立場を表す部屋です。社会人として自分が意識してきた倫理やルールを思い起こしましょう。月が満月まで満ちていくしかないように、自分という存在も、自ら決めたことを最後まで守ることで完成させていくしかありません。
全体の空模様
太陽が山羊座に移り、年末の華やかなムードの中に、現実主義的な動きが生まれます。夢を描くだけでなく、その夢を叶えるために実際にどこから手をつけていけるのかを考えられる週です。山羊座が持つ意味には「伝統」もあるため、門松や年賀状の準備など、年末年始の昔ながらの慣習が例年よりもフォーカスされるかもしれません。
山羊座には金星(愛と喜び)も入り、真摯でまっすぐな情熱が世の中を動かすことになります。また、この金星には、夢を運ぶ海王星が90度でコンタクト。年末休みには、華やかで幻想的なムードが年末の巷を覆います。予期せぬロマンスや、ささやかなラッキーに恵まれることもあるでしょう。今週は、真面目な太陽と華やかな金星の組み合わせが、スムーズなオンオフの切り替えを支えます。
28日には牡羊座で上弦の月が起こります。満月に向かって満ちていく月に牡羊座の突進力が重なり、脇目を振らずに目標へと走っていけそうです。気取らずに、不格好でも一所懸命かけていきましょう。

元薬草園の蒸留所〈mitosaya〉へ。シトロエン〈ベルランゴ〉が香りを運ぶ、江口さん一家のボタニカルな日々