女心を知るホストに聞く。心を震わせる歌舞伎町のラブソングって?

あまたの女性と心を通わす職業、それがホスト。彼らに“心に刺さった愛の歌”を尋ねたら、意外な共通点が見つかった。笑顔の奥の本音、教えてください!

photo: Hiyori Korenaga / text: Urara Konishi

日向キルア

ホストらしいラブソングと言えば、やっぱり「愛のかたまり」(DOMOTO)?

宝城優也

ラスソン(*その日の売り上げ1位のホストが歌う“ラストソング”。〈club Likey〉では現在廃止)の定番だったよね。

「最後の人に出逢えたよね」のフレーズがアツすぎるから。

日向キルア

やっぱ平成ラブソングだよね〜。歌詞から情景が浮かんでくるもん。CDで聴いていた曲だと、思い入れもあるし。

これも平成だけど、有線で流れているのを偶然聴いてから「一色」はずっと聴いてる。「同じ」なら欠点まで許せても、「違う」部分は隠したり拒絶したり。ホストって受け入れられにくい仕事だから、グッときた。

同じ色の痛みを許し合って
違う色の過ちを責めた

「一色」NANA starring MIKA NAKASHIMA
2006年リリース。映画『NANA2』の主題歌であり、原作者の矢沢あいが作詞を務めた。

宝城優也

わかる。許せるって愛なんだよね。ケンカ別れしたお客さんとは、二度と会えなくなっちゃうこともあるじゃん?それはすごく寂しいから、許せることは許したり、気をつけてる。失恋ソングだけど「夕陽と星空と僕」は愛の初心を思い出させてくれる。許容範囲からハミ出た、相手の嫌な部分ごと包み込むって難しい。でも「この人を許したい」と思う、そんな気持ちが愛なのかなと。

君の形 僕の形 重ねてはみ出したものを
わかり合う事をきっと愛とか恋と呼ぶはずなのに

「夕陽と星空と僕」ポルノグラフィティ
2003年リリース「愛が呼ぶほうへ」のカップリング曲。ファンクラブの人気投票で何度も1位を獲得。

日向キルア

俺は大人になってから、許す/許さないだけじゃないって思えるようになって、「GIFT」(Mr.Children)の「白と黒のその間に 無限の色が広がってる」って歌詞に、「グラデーションがあっていいんだ」とハッとした。あと、相手の痛みも涙も半分にしてあげるっていう「two of us」には愛を感じたな。

痛みも 涙も 君が背負って生きてくなら
僕と半分にすればいいさ

「two of us」flumpool
2011年リリースのアルバム『Fantasia of Life Stripe』に収録。フジテレビTWO『あいのり2』の主題歌になった。

これも「許し合う」曲だ。

日向キルア

2020年の俺だったら、同じflumpoolの中でも、もっとストレートに気持ちを伝える「君に届け」を選んだかも。でも、今は「好き」より「一緒に背負う」が愛のフレーズとしてしっくりくる。

宝城優也

ホストとして生きていると、人間として、男として「大きくならなきゃ」って気持ちが強くなるのかもしれない(笑)。

〈club Likey〉所属の日向キルア、宝城優也、凌
真摯かつ軽やかに取材に応じてくれたみなさん。左から、日向キルアさん、宝城優也さん、凌さん。新宿・歌舞伎町のホストクラブ〈club Likey〉に所属。豪華絢爛な内装に負けない輝きとオーラ、まぶしい!
TAG

SHARE ON

FEATURED MOVIES
おすすめ動画

BRUTUS
OFFICIAL SNS
ブルータス公式SNS

SPECIAL 特設サイト

FEATURED MOVIES
おすすめ動画