英国発のナイーブで洗練されたロマンティックなレゲエ。“ラヴァーズロック”の魅力

1970年代半ばにレゲエのサブジャンルとしてイギリスで誕生したラヴァーズロックは、恋愛をテーマにしたロマンティックな歌詞が特徴の一つだ。そんなジャンルに魅せられた彼岸のラヴァーズロック・バンド〈ラブワンダーランド〉のフロントマン、岩出拓十郎さんにその魅力を聞いてみた。

photo: Naoto Date / text: Nozomi Hasegawa

「僕にとってラヴァーズロックはとことん甘えさせてくれるモノなんです。夢を見たり思い出に浸ったりするとき、過去の記憶や見えているモノが美化されることがあるじゃないですか。そんなノスタルジーで包み込んでくれるように思えます」

そして、いわゆるタフな“レゲエ”と違うのは、心の機微を複雑に描いているからだと続ける。

「ソウルをカバーしていたり、イギリス文化も融合していたりすることで、精神的にはナイーブでポップスに近い洗練された音になる。すべての曲がラブソングではないと思いますが、失恋したときに河川敷で聴きたくはなりますね」

UK名門レーベル〈アリワ〉より、アレサ・フランクリンの名曲のカバー。「曲が良いし、ゆっくりとしたリディムも好き。夜の都会にいる気分になれます」
「ダブチューンのリミックス。曲のリズムを若干無視して、後半にズレたディレイが入っているのですが、それがいい違和感になっている。デジタリーな音の冷たさが心地よいです」
〈アリワ〉の主宰でありラヴァーズの大御所の名アルバムに収録。「本家も好きだけど、ダブミックスはサイケで疾走感を感じます。この珍しいリディムも気持ちいい」
UKラヴァーズより、男性が女性に対して自分を愛する理由を問うラブソング。「一見惹かれないジャケのアルバムこそ名曲揃いなことも。この曲の入ったコンピはまさにそう」
NY〈ワッキーズ〉よりリリース。「レゲエ人気のないアメリカで、ワッキーズは独特なローファイ感のあるレゲエを次々と生み出していました。これもその一つ」
70年代から活躍するジャマイカの歌姫。「数年前に大阪の〈K2レコード〉のレンタルCD棚で偶然見つけて。打ち込み多めでチャラいサウンドなんだけど、ちゃんとメロウでロマンティック」
「接吻(Dennis Bovell Lovers Mix)」中島美嘉
ジャパニーズコンピアルバムの一曲。「イギリス人がダブミックスしているから、日本語が平気でぶった切られていてやばい。そして中島美嘉の声の良さを改めて感じられます」
バンコクを拠点とする10人編成のバンド。「タイで今最も熱い、硬派なグループの曲。女性ボーカルの演歌のような歌い回しがいい。ヴェイパーウェーブ的なMVも好きです」
ミュージシャン・岩出拓十郎
新宿〈レゲエショップナット〉で買い物。「初期は硬派で格好いいんです」とUKレゲエバンド、アスワドの『ASWAD』を購入。

レゲエショップナット
住所:東京都新宿区西新宿7-9-5|地図
TEL:03-5337-7558
営:13時〜22時
休:無休

TAG

SHARE ON

FEATURED MOVIES
おすすめ動画

BRUTUS
OFFICIAL SNS
ブルータス公式SNS

SPECIAL 特設サイト

FEATURED MOVIES
おすすめ動画