路地の巨大な秘密基地。四条大宮のクロスオーバーな自由空間
「お店だけど、お店らしくしたくなかった。だから一言で説明するのが大変なんですけどね。なんとなく“みんなの実家”というような言い方をしています」。そう話すのはオーナーの川良謙太さん。
〈TAKI/焚〉は居酒屋でもあり、京都の新進気鋭の作家を中心としたアートスペースでもあり、ZINEや作家の書籍なども販売、ライブイベントも開催する、クロスオーバーな自由空間。染色工場が多くあった四条大宮で、その跡地を活用した半屋外のスペースだ。
まるで路地裏に潜む巨大秘密基地。初めて来ると戸惑うかもしれない。というのも、空間はリノベーションしすぎず、柱は剥き出しで、店奥には資材が積まれたまま。この常時改装中の状態には意味がある。それは、言うなれば伸び代。未知なる可能性。
「カチッと決めずに、ゆとりを持たせて。来る方の様子を見ながら空間を変化させていきたいんです」(川良さん)。
一人静かに文庫本を読む女性客もいれば、近所の銭湯帰りのおじさんたちも集う。「誰でも気軽に集うことができる場なんです。アーティストとお客さんがコミュニケーションできるし、作り置きのお惣菜は食堂のおかずコーナーみたいだし、酒屋の角打ちっぽさもある。これからも、より間口を広げていきたいですね」(川良さん)
余白のある名店〈TAKI/焚〉の店主が語る、京都の余白
一人で行っても許される店。ゆとりは場を共存する空気感から
店主のセンスや人間味が出ている空間が好きだし、参考にしたい。老舗の居酒屋に多いんですけど。それと、一人で行っても許される店が好きですね。〈山の家〉、あんな完璧な店はない。みんなで蛍光灯の白い光の下で飲んで、その場に共存する空気感に、ゆとりを感じます。共存というところでは映画館も好き。

昼は定食、夜は居酒屋に。創業70年を超え、河原町エリアで愛され続ける食堂。家族経営、現在の店長は4代目となる山下祈さん。丼物、麺類、カレーなどとメニューは豊富で昼からおつまみチャーシュー700円などをアテに飲む方も。やきめし750円、ぶため(焼き豚のせ目玉焼き)600円。全席喫煙可。
〈出町座〉でレイトショーを観て、映画の内容を思い出しながら、暗い中、最終のバスで帰る。それは自分のゆとりの時間。商店街の一角にあるのも良い。

出町柳駅近くの出町桝形商店街内の映画館、書店〈CAVA BOOKS〉、カフェ〈出町座のソコ〉が入る文化施設。2017年末に開館。シアターは地下1階の42席と2階の48席の2つ。アフタートークをはじめ独自のイベントも積極的に開催。券売機がプリントされた〈出町座〉オリジナルTシャツなども販売。映画観賞料1,800円。



