服に刻まれる、自分だけの履歴。スタイリスト・梶雄太の場合

服や小物にできた穴や傷を、直すか直さないか。どちらを選ぶかでモノの表情は変わる。自分らしくリペアして楽しむ道もあれば、あえて手を加えずに愛着を残す方法もまた然り。その選択に、持ち主の美意識や価値観が浮かび上がる。

photo: Yoshio Kato / text: Minori Okajima

色褪せも首の穴開きもそのまま。黒Tと過ごす20年の歴史

〈プロクラブ〉と〈ヘインズ〉のTシャツは、梶雄太さんにとって20年来の相棒だ。色褪せや首の伸び、穴さえも、そのままの姿で着続けてきた。

「結果的に心から好きなのは、気を使わずに毎日着られる普遍的な服なのかもしれません。特に〈プロクラブ〉の黒Tは自宅に30着ほどストックしていて、どれも経年モノ。穴もほつれも、結果としてほかの人には真似できない味になるから」だという。

「時代によってコットンの風合いが違うので、どんだけボロくなっても捨てられないんですよね。今は速乾性など機能的なTシャツが多いけれど、昔ながらのタフな表情はなかなか出せない。生地が薄くなっても、日焼けして色が変わっても、まだまだ着ていたいです」

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