秋から冬のジャケット考。〈ノア〉ジャパン ディレクター・中根吉浩の場合

秋冬のジャケットはフォーマルだけのものではない。日常に寄り添い、時に遊び心を添える存在として、大人たちは自由に着こなす。〈ノア〉ジャパン ディレクター・中根吉浩さんの視点から語られるジャケットとの関わりは、個性を映し出していた。

photo: Hiromichi Uchida / text&edit: Shigeo Kanno

ジャケットは、日常の延長線上にあるもの

ジャケットスタイルにルールはありません。フォーマルに縛られるものではなく、日常に自然に馴染むアイテムとしてジャケットを選んで着ています。もちろんパーティなど特別な場面では多少意識しますが、基本は普段着の延長線上。

例えば秋冬なら、ベージュやブラウン系で上下の色味をワントーンに揃えたり、カシミヤやウール、コーデュロイなど温かみのある素材で、アウターとしても重宝するものを選んだり。若い頃は気の向くままに着ていましたが、年齢を重ねるにつれ、街に馴染むジャケットを求めるようになりました。

そうした意味でも〈ノア〉のジャケットは、自分の好みにとても近い存在ですね。素材の良さや仕立ての確かさはもちろん、堅苦しさがなく、ストリートやミュージックカルチャー的な感覚もある。そのバックボーンが、今の自分のスタイルにしっくりと合うんです。

〈ノア〉ジャパン ディレクター・中根吉浩
猛暑の余韻が残る初秋、涼しげなリネンのセットアップにチェックシャツを合わせ、グリーン系のベルトと靴で彩りを添える。

秋から冬のジャケット考。〈KAPTAIN SUNSHINE〉デザイナー・児島晋輔の場合

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