〈カクバリズム〉代表・角張渉が星野源に贈る音楽。「なんも考えずに心と体がほぐれる曲」

将来、いつか訪れる未来のために。人間、そして音楽家としての星野源をよく知る人物が贈る音楽のプレゼント。星野とのエピソードと一緒に、いつか彼に聴いてほしいと思う曲を選んでもらった。

text: Shunsuke Kamigaito / cooperation: Hyojeong Choi

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源くんと初めて会ったのは下北沢でした。彼が出演していた舞台が始まる前に喫茶店で話して、本番後も僕がバイトしていたレコード屋の近くのベンチで「〈SAKEROCK〉でこんなこと色々やりたいね」とか話した記憶があります。今思えば青春っぽいですね(笑)。

深夜のファミレスでできたばかりの新曲のデモを聴かせてくれたこともありました。僕が「めっちゃいいじゃん」って返した際の嬉しそうな顔は今でも時折思い出します。「ある車掌」が深夜のスタジオで完成した時は僕にも色々あって、歌詞がドーンときてグズグズに泣いてしまった。振り返ったら、現場で映像を撮っていた山岸聖太(さんた)さんも泣いていて、みんなで笑いましたね。

源くんはやりたいと思ったことには半端ない熱量で向き合う人。音楽が大好きでも仕事にしていると重荷に感じることがあります。源くんも音楽と距離を置きたい日だってあるでしょうと思い、そんな時でもふと耳に入ってきたら「あ、いいよね」となるような塩梅で選曲しました。

「生活の柄」高田渡
1971年、キングレコードから発表されたアルバム『ごあいさつ』の収録曲で、作詞は詩人の山之口貘さん。渡さんの声は、無条件に肩の力を抜いてくれるな、と思って選びました。渡さんの曲は音楽におけるマッサージかもですね(笑)。すごく楽になります。
「When It's Sleepy Time Down South」Howard Alden、Helmut Nieberle
「源くん好きかもなー」って思った曲。カバーしてる人はたくさんいるけど、ジャズギタリストのハワード・オールデンとヘルムート・ニーベルレ版を。ギターのバカテクアピールじゃないところも、すごく心地いい。
「September」Earth, Wind & Fire
1978年発表、アース・ウィンド&ファイアーの大名曲。「なぜ?」という感じですが、「映画『ロボット・ドリームズ』観た?」というやりとりからの、「この曲やっぱり世紀の一曲だよね」って言い合いたいし、やっぱり無条件で心躍りますので。

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