壁に飾れば、窓になる。音楽も最高な窓ジャケ28選

壁に飾れば、窓になる。そんな素敵なジャケットのレコードやCDがある。それが窓ジャケ。ビルやアパートのたくさんの窓から、窓辺に佇む表情が何かを訴えかけてくるものまで。もちろん中身の音楽も最高な厳選28枚。

text: Katsumi Watanabe

La Clave『La Clave』
La Clave『La Clave』(1973年)
アパートの窓の中を凝視すると、ジャングルに生きる動物たちが!ラテンバンド、ラ・クラーベのメンバーたちは南米出身。故郷への思いが詰め込まれている。
Boogie Down Productions『By All Me ans Necessary』
Boogie Down Productions『By All Means Necessary』(1988年)
ラップ界の“先生”ことKRS・ワン。言論弾圧と闘っていた時期の作品で、窓から外を覗き込むマルコムXの写真をサンプリング。
Carole King『Tapestry』
Carole King『Tapestry』(1971年)
最も有名な窓ジャケの一つであろう言わずと知れたマスターピース。物憂げな表情とは裏腹に、「去りゆく恋人」など名曲満載。音楽家として絶頂期を迎えた作品。
Seawind『Seawind』
Seawind『Seawind』(1976年)
ハワイのグループながらラテンな「He Loves You」などは窓から入る夜風のように涼しい名曲。レーベル創始者、クリード・テイラーによるジャケ写は少し怖い。
Harry Styles『Harry's House』
Harry Styles『Harry's House』(2022年)
コロナ禍で、録音環境が制限されたため、自宅録音の金字塔『Hosono House』を念頭に置いて制作。窓からの自然光が、ポジティブな内容を象徴している。
Led Zeppelin『Physical Graffiti』
Led Zeppelin『Physical Graffiti』(1975年)
ジャケット外側はNYセント・マークスのアパートの写真。文字が配置された内袋を入れると窓からタイトル名が浮かび上がってくる。
LOU COURTNEY『I'M IN NEED OF LOVE』
LOU COURTNEY『I'M IN NEED OF LOVE』(1974年)
フリーソウルを代表する人気作。NYのダイナーの窓辺でたそがれるジャケットは、カフェブームの頃、全国のオーナーが参照したという逸話も。
The Round Window『Everywhere & Nowhere』
The Round Window『Everywhere & Nowhere』(2023年)
英・エセックス州出身、UKらしいポップなプログレバンド。丸い窓から見える原生林と鉄塔は、彼らの原風景ではないだろうか。
Original Soundtrack『Me And You And Everyone We Know』
Original Soundtrack『Me And You And Everyone We Know』(2005年)
“窓”を使った演出が効果的な『君とボクの虹色の世界』。マイク・アンドリュースによる劇伴も耳心地はいいけど、抽象的だ。
Margo Guryan『Take A Picture』
Margo Guryan『Take A Picture』(1968年)
作詞家として知られるマーゴ・ガーヤンは、60年代に自身の作も発表した。ウィスパーボイスで歌う作風を曇りガラス越しの写真でうまく表現している。
Take That『This Life』
Take That『This Life』(2023年)
鮮やかすぎる青空を、窓から眺めているのは、90年代に英・マンチェスターからデビューし、現在も活動を続けている、ボーカルグループの3人。楽曲も爽やか!
Kaede「光の射すままに」
Kaede「光の射すままに」(2022年)
グソクムズ作詞・作曲による、Negiccoのメンバーソロ曲。印象的なガラス窓は、旧新潟県副知事公舎、現在のFRENCH TEPPAN 静香庵 別邸 涵養荘にて撮影。
Bill LaBounty『Into Something Blue』
Bill LaBounty『Into Something Blue』(2014年)
AORを代表するシンガーソングライターは、今も甘い歌声とピアノだ。現代の情勢不安を表すように、窓辺に佇む少女の表情もどこか物憂げ。
10cc『How Dare You!』
10cc『How Dare You!』(1976年)
デザイン担当のヒプノシスへ、電話をテーマにしたビジュアルを要求したところ、このビジュアルが送られてきたという。その毒気は、窓の外にも描かれている。
Gary Bartz『Love Affair』
Gary Bartz『Love Affair』(1978年)
マイルス楽団出身で、挑戦的な作風のサックス奏者。しかし70年代にはメローな楽曲もあまた。お隣の女性が思わず覗き込んでしまうのも、うなずける艶っぽさ。
José Feliciano『Compartments』
José Feliciano『Compartments』(1973年)
哀愁たっぷりの歌声も素晴らしい天才スパニッシュギタリスト。窓から見える都市生活者の暮らしは、窮屈ながらホセの作品同様に温かいことがわかる。
Townes Van Zandt『At My Window』
Townes Van Zandt『At My Window』(1987年)
ジャケットはテキサスの自宅で撮影。窓辺の装飾を含めて完璧なアメリカンスタイル。飾り気のない姿勢と音楽から今も人気を誇るカントリー歌手。
Yazoo『In Your Room』(2008年)
Yazoo『In Your Room』(2008年)
サンプラーなどデジタル機器を導入。スタジオでのダイナミックな録音と緻密なプロダクションを融合。ジャケットは部屋から出たいメンバーの願望か。
Rush『Power Windows』
Rush『Power Windows』(1985年)
サンプラーなどデジタル機器を導入。スタジオでのダイナミックな録音と緻密なプロダクションを融合。ジャケットは部屋から出たいメンバーの願望か。
Fake Laugh『Fake Laugh』
Fake Laugh『Fake Laugh』(2017年)
イギリスのシンガーソングライターのデビュー作。サッシタイプの窓と差し込む日差しは日本でも日常の風景。ジャケットを見ていると音楽にまで共感が湧く。
Oasis『Definitely Maybe』
Oasis『Definitely Maybe』(1994年)
祝再結成!そしてこのデビューアルバムは、2024年発表から30周年。バンドのその後を考えれば、この部屋の窓から世界に羽ばたいていったことが想像できる。
The Doors『Morrison Hotel』
The Doors『Morrison Hotel』(1970年)
ジム・モリソンも乗り気で、LAのホテルの窓辺を借りてジャケット写真を撮影。現在も営業を続けており、聖地として、多くのファンが訪れている。
Khruangbin『A La Sala』
Khruangbin『A La Sala』(2024年)
スペイン語で「部屋の中へ」という意味の最新作。地元の米・ヒューストンで、ツアーの疲れを癒やすように、変わらない風景を眺めながら制作したという。
Billy Joel『Glass Houses』
Billy Joel『Glass Houses』(1980年)
ガラス張りの邸宅(自宅で撮影)を前に、今にも石を投げそうなビリー。スターになった後も、不満や割り切れない感情を歌った。しかし、窓は割らないでほしい。
Keith Jarrett『The Melody at Night, With You』
Keith Jarrett『The Melody at Night, With You』(1999年)
病床で支えてくれた妻のために、ピアノソロでスタンダードを演奏。月の明かりで映し出される窓枠と花瓶のシルエットが目にも優しい。
Peter Brown『A Fantasy Love Affair』
Peter Brown『A Fantasy Love Affair』(1977年)
夜の甘い出来事。お相手の女性の輪郭を曇りガラスの向こうに見せることで題名通りの妄想感が出る。ディスコを通過したセクシーなAOR。
中納良恵『窓景』
中納良恵『窓景』(2015年)
エゴラッピンとは異なり、穏やかなピアノと歌のオーガニックな響きが、叙情的なセカンドソロ。穏やかな演奏から、心の窓には自然で、優しい風景が浮かんでくる。
Jerry Paper『INBETWEEZER』
Jerry Paper『INBETWEEZER』(2024年)
窓を目と口に見立て、ロボマニアの夢を具現化したような建物はLAに実在するらしい。〈Stones Throw〉から発売されたばかりのストレンジポップ。
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