1983年に誕生した〈ポーター〉の名作「タンカー」が、大幅にリニューアルされた。ブランドを象徴するシリーズは、新しくどう生まれ変わったのか?開発に携わった〈吉田カバン〉の松原賢一郎さんに話を聞いた。
「最も大きく変わったポイントは“ナイロン素材”。トウモロコシとヒマからできた100%植物由来のバイオベースナイロンに替わったことです。これは繊維会社の東レが開発していた革命的な繊維。今回、本シリーズの刷新にあたり、このナイロンを東レとの協業によって『タンカー』用に開発しました」
リニューアルにあたり掲げたスローガンは“何も変わらず、何もかもが変わる”。「長年愛されている見た目や印象はそのままに、ファスナーやホックなどのディテールを、より使いやすくなるようミリ単位で見直しました。パーツは何度も塗装を重ねることで、簡単に剥がれないようこだわっています」
ラインナップは人気の「ヘルメットバッグ」や旅行にも持っていける「ドラムバッグ」など、全40種類も!色展開は、従来よりも青みがかったカーキ色のセージグリーンと、シックなアイアンブルー。植物からバッグが生まれる驚きを、ぜひ感じてもらいたい。