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懐かしい、というよりむしろ新しい。 ディスクユニオンで日本の歌謡曲を再発掘

CDから関連グッズまで、在庫総数2万点を誇るディスクユニオン初の昭和歌謡専門店へ。

Photo: Ayumi Yamamoto / Text: Keisuke Kagiwada

最近では、クラブでもプレイされるなど再評価の機運高まる昭和歌謡。そんな世間のニーズに応え、2013年オープンしたのが〈ディスクユニオン昭和歌謡館〉だ。

16坪ほどの店内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、壁中に張り巡らされた一癖あるデザインのレコードジャケットたち。知っている人には懐かしく、知らない人には異世界に迷い込んだように感じられるはず。所狭しと並ぶ棚には、あまたのレコード、CD、カセットが。昭和歌謡についてなら都内一の品揃えといえる。

オムニバス『新宿・盛り場・これくしょん』、NHKホール録音のジュディ・オング『Sings Jazz Standards』、万里れい子の「サイケな街」.jpg
店長に選んでもらった“東京”にまつわる3枚。右から、オムニバス『新宿・盛り場・これくしょん』、NHKホール録音のジュディ・オング『Sings Jazz Standards』は〈昭和歌謡ジュークボックス〉第1弾、“ひとりGS”こと万里れい子の「サイケな街」。

充実しているのは音楽だけでない。古本も含めた昭和関連の書籍から〈マルベル堂〉の“プロマイド”写真まで昭和を感じさせる仕掛けが至るところに。オープンと同時に店舗一体型レーベル〈昭和歌謡ジュークボックス〉を立ち上げ、レア盤の再発にも力を入れる。

ノスタルジーに終始せず、古き良きものを新しい見せ方で次世代にリレーしようとする同店なら、来るたび良い出会いがありそう。

〈ディスクユニオン昭和歌謡館〉アニソンから落語まで品揃え豊富な〈ディスクユニオン昭和歌謡館〉
昭和歌謡と一口に言っても明確な定義はない。ポップスはもちろん、アニソンから落語まで品揃えはバラエティ豊か。