彼のスタイルとともに、東京のファッションの変遷も学べる
国内外のブランドや文化に造詣が深く、それぞれを結ぶ役割を担う小木“POGGY”基史は自身をキュレーターと呼ぶ。そんな彼が今までに辿ったファッションシーンを振り返るスタイルブックが、リッゾーリ社より刊行された。2年の歳月をかけて作られた本作に、どんな思いが込められているのか、本人に話を聞いた。
「構成から撮影、執筆に至るまですべて自分たちで制作したので、私らしさが凝縮した一冊に仕上がったと思っています。随所に遊び心を加えるために、あえてコミカルな手法でアイテム撮影をしたり。ページをめくるのが楽しいと思ってもらえると本望ですね」

『Poggy Style: Dressing for Work and Play』は、彼が影響を受けたストリートファッションや音楽から始まり、自身のコレクションや今までに手がけたコラボレーションアイテム、対談インタビューなど多角的な視点による構成で展開されている。
「名品ばかり掲載するアーカイブブックにはしたくなかったんです。〈リーバイス®〉のデニム《501》なども掲載していますが、それと同じ熱量で好きなアニメ作品や邦ロックバンドのTシャツなど私的な宝物にフォーカスを当てています。国籍や年代を問わず、多くの方に面白く読んでいただけたら嬉しいです」
