ブロメリア〈Bromeliad〉とは
鋭い鋸歯のあるディッキアが人気だが、地生種のブロメリア〈Bromeliad〉にはほかにも、エンコリリウム、オルソフィツム、クリプタンサスなど魅力的なものが数多くある。また、ピトカイルニアのように、一見、普通に草にしか見えない姿ながら実はブロメリア、というマニア心をくすぐるものも多い。また、ブロメリアながら冬場に休眠して、葉を落とす種もある。
ピトカイルニア ヘテロフィラ アルビフロラ
エクアドルの林床に生息する地生種。ヘテロフィラ(異なった葉)の名のごとく、針のように硬く鋭い葉と柔らかく細長い葉の2種類の葉を出す。冬場は落葉する。もともとは赤花だが、こちらは白花の個体。
オルソフィツム ザノニー
ブラジル・エスピリトサント州産のオルソフィツム。オルソフィツムの中では本種を含めて2種しかない茎が立ち上がるユニークなタイプ。真っ白なトリコームに覆われ、観賞価値も非常に高い。
ピトカイルニア タブリフォルミス
メキシコ産の林床に生息する地生種。細長い葉を伸ばすものが多いピトカイルニアの中で、コンパクトなロゼット状の葉を展開する珍しい種。春になると一斉に新しい葉を出して、古い葉を更新する。
エンコリリウム エロイサエ
ブラジル・ミナスジェライス州産の超小型のエンコリリウムで、成株は7〜8㎝程度。乾燥した岩場に自生する。鋸歯がないのが特徴で、葉裏は白くなり、いぶし銀な魅力がある。黄緑色の花をつける。