「ブロメリア」とは?
主に中南米の熱帯・亜熱帯に分布する植物の科。エアプランツとして知られるティランジアをはじめ、エクメアなどの葉のロゼットに水をためるタンクブロメリア、エンコリリウムやピトカイルニアなどの地生種も人気が高い。特にティランジアは近年、LEDでの栽培が盛んに行われている。

ベネズエラのアマソナス州産のブロメリア。写真は開花後でやや褪色しているが黄色の花をつけ、開花時はロゼットの中心部が白くなる。暖かい環境を好むためLEDによる屋内栽培が維持しやすい。
ラシナエア スピクローサ

ペルー・アマソナス県産の個体。変種も多く、葉模様も多様。ラシナエアは冷涼湿潤な環境を好み、栽培が難しいとされていたが、LEDライトとガラスケースを使うことで栽培しやすくなった。
エクメア ブラシコイデス

ギアナ地方に産する。非常に硬い葉のロゼットの中心部は、葉が重なり合ってドーム状の空洞構造を作る。これがドマティアとなるアリ植物である、という説もある。花茎がこのドームを突き破り、花を咲かせる。
ピトカイルニア ブロングニアーティアナ変種オルナータ

エクアドル産。葉に星斑(ほしふ)のようなスポットが現れ、一定間隔で茎を伸ばし葉を展開。葉の付け根から根を出し、着生植物のように木を登ることができる。多湿を好むが、ケースは不要。常湿で水やりを多めに管理。
エンコリリウム アガヴォイデス

ブラジル・ミナスジェライス州の10㎢以下の限られた地域にのみ生息する固有種。ロゼットは最大でも直径10cm程度という小型種で、自生地では岩場のわずかな隙間を埋めるように群生している。