「アンスリウム」とは?
中央アメリカや南アメリカの熱帯雨林に自生するサトイモ科に属する熱帯植物で、光沢のある葉と特徴的な仏炎苞(ぶつえんほう)を持つ花が魅力。その多くは樹木や岩に根を張る着生植物。園芸品種も豊富で、美しい葉脈や、ピンクや赤の花が楽しめる。あまり強い光や乾燥は好まない。
アンスリウム ルクスリアンス

細かな凸凹と光沢のある深緑色の葉、赤みがかった新葉が特徴的なコロンビアの地生アンスリウム。写真の個体は赤みが強いタイプで非常に美しい。自然交雑した個体の可能性がある。
アンスリウム ペダツム

エクアドル、コロンビア産の手のひら状に分岐したうねりのある葉が特徴の中高地性の地生アンスリウム。大きくなるにつれて切れ込みが深くなる。写真の個体は、葉脈の赤みが特に鮮やかなタイプ。
アンスリウム クツクエンセ

雲霧林に生える、爪のような変わった葉を持つエクアドル固有種。樹皮を登ったり、枝にもたれかかるように生長するため、支柱で支えながら仕立てる必要がある。冷涼多湿な環境を好むため栽培は難しい。
アンスリウム ワロクエアヌム

コロンビアに分布。ビロードのような質感の長い葉と美しい葉脈から、アンスリウムの女王と呼ばれる。個体差や地域差で様々なタイプがある。入手もしやすくなったが、綺麗に大きく栽培するのは難しい。