アロエ〈Aloe〉とは
アラビアからアフリカ、インド洋の島々まで、広範囲に分布するアロエ〈Aloe〉は、種も非常に豊富で、様々な形態と性質を持つものがある。比較的丈夫なものが多く、日本の夏の暑さにも耐えるが、冬の低温には比較的弱いものがあるので、冬は屋内に取り込んで越冬させる。グラスアロエと呼ばれる葉が細長いアロエは、夏の蒸し暑さに弱いので風通しに注意。
アロエ ヴァオサンダ
マダガスカル原産で、現地では3mほどになる大型のアロエ。しっかりと日を当ててやると、真っ赤に色づく。栽培下でもここまで自生地での姿に近づけられる、という見本のような株だ。
アロエ プロストラータ
マダガスカル原産で、もともとはロマトフィラム属とされていた小〜中型種。うねりのある赤褐色の葉を持ち、とても珍妙な姿となる。林床に生息するため、遮光をかけて栽培するのがいい。
アロエ デリカティフォリア
マダガスカル原産の2013年に記載された新種。開花サイズは20㎝程度の小型アロエ。多肉質で細い葉にはびっしりと白い突起がつく。夏の蒸れに弱いため、風通しの良い場所で管理するように気をつける。
アロエ フィンブリアリス
タンザニア原産の球根アロエ。幅広の葉を地面に張り付くように茂らせる異形ぶり。日差しの強いエリアに自生し、球根を高温から守るための庇のような役目をしているといわれる。開花サイズは直径40㎝程度。
アロエ グラブレセンス
ソマリアのかなり乾燥したエリアに自生する白いアロエ。子株の時期は特に白さが強い。成株は40〜50㎝程度でクリーム色がかった色合いになる。日本に導入されてまだ間もなく、わからないことも多い。