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珍奇植物。派手さはないがジワジワくる、いぶし銀な存在感のアロエ

これのどこがいいの?なんて野暮な質問はお断り。知って納得、育てて驚愕の超特級品ばかり。珍奇中の珍奇が集まりましたよ。コレ、欲しいなぁ。

Photo: Junzo Hongo / Text: Shogo Kawabata

アロエ〈Aloe〉とは

アラビアからアフリカ、インド洋の島々まで、広範囲に分布するアロエ〈Aloe〉は、種も非常に豊富で、様々な形態と性質を持つものがある。比較的丈夫なものが多く、日本の夏の暑さにも耐えるが、冬の低温には比較的弱いものがあるので、冬は屋内に取り込んで越冬させる。グラスアロエと呼ばれる葉が細長いアロエは、夏の蒸し暑さに弱いので風通しに注意。

アロエ ヴァオサンダ

マダガスカル原産で、現地では3mほどになる大型のアロエ。しっかりと日を当ててやると、真っ赤に色づく。栽培下でもここまで自生地での姿に近づけられる、という見本のような株だ。

小型球根 アロエ(ヴァオサンダ)
アロエ ヴァオサンダ〈Aloe vaotsanda〉 (撮影協力/山本 強、芳明園 TEL:072-977-5455)

アロエ プロストラータ

マダガスカル原産で、もともとはロマトフィラム属とされていた小〜中型種。うねりのある赤褐色の葉を持ち、とても珍妙な姿となる。林床に生息するため、遮光をかけて栽培するのがいい。

小型球根 アロエ(プロストラータ)
アロエ プロストラータ〈Aloe prostrata〉

アロエ デリカティフォリア

マダガスカル原産の2013年に記載された新種。開花サイズは20㎝程度の小型アロエ。多肉質で細い葉にはびっしりと白い突起がつく。夏の蒸れに弱いため、風通しの良い場所で管理するように気をつける。

小型球根 アロエ(デリカティフォリア)
アロエ デリカティフォリア〈Aloe delicatifolia〉

アロエ フィンブリアリス

タンザニア原産の球根アロエ。幅広の葉を地面に張り付くように茂らせる異形ぶり。日差しの強いエリアに自生し、球根を高温から守るための庇のような役目をしているといわれる。開花サイズは直径40㎝程度。

小型球根 アロエ(フィンブリアリス)
アロエ フィンブリアリス〈Aloe fimbrialis〉

アロエ グラブレセンス

ソマリアのかなり乾燥したエリアに自生する白いアロエ。子株の時期は特に白さが強い。成株は40〜50㎝程度でクリーム色がかった色合いになる。日本に導入されてまだ間もなく、わからないことも多い。

小型球根 アロエ(グラブレセンス)
アロエ グラブレセンス〈Aloe glabrescens〉