
日本の“真ん中”から植物文化を
地理的に日本の“真ん中”に位置し、多様な植物の生育に適した愛知県から植物の魅力を発信するイベントとして、2024年に〈東海食虫植物愛好会〉と有志の数名によりスタート。食虫植物を筆頭に、洋蘭に東洋蘭、多肉植物、塊根(かいこん)植物などジャンル問わず107社が名を連ねる。次回は7月に名古屋市の中小企業振興会館〈吹上ホール〉で開催。

蘭からジメジメ系まで揃い踏み
洋蘭園〈Seedpot〉によるオールジャンルの植物イベント。洋蘭栽培ハウスを会場に年2回開催。熱帯雨林植物やビカクシダ、アリ植物など各分野のプロが名を連ね、次回は〈はちのへ洋らん園〉〈Bela Vista Orchids〉〈葉風空間〉〈熱帯草屋 LA〉〈伊藤蟻植物農園〉〈KOKESHINOBU-LOG〉〈necomoss〉〈仙人スパイス〉〈SPECIES NURSERY〉が出店予定。

珍奇植物を迫力のディスプレイで
珍奇植物のパイオニア・西畠勲造さん率いる植物卸売会社〈花宇宙〉が年に3回開催する販売イベント。自社の植物を中心に並べつつ、国内をはじめ韓国やインドネシアなどからの出店者も。アロイド系を筆頭にほかではお目にかかれないレアな植物が揃うことに定評があり、趣向を凝らしたディスプレイも圧倒的。温室の一部は植物園のように楽しめる。

多種多様な専門店が週替わりで
鶴見区にある植物園〈咲くやこの花館〉で定期的に開催されている植物イベント。サボテンや多肉植物を中心に、食虫植物や蘭、ティランジア、ブロメリア、ビカクシダ、アガベなど、あらゆるジャンルの植物を扱う選りすぐりの出店者が週替わりで登場。購入だけでなく、植物や育て方などに関して知識を深めるコミュニケーションの機会が得られる。

多様な植物愛好家に交流の場を
洋蘭や東洋蘭、食虫植物、多肉植物、塊根植物、古典植物などがジャンルの垣根を越えて一堂に集結。コロナ禍でイベントが開催できない状況が続いていた2021年に、植物愛好家が集える場所を作りたいとの思いから植物業者6名が有志で企画。話題の万年青(おもと)も並ぶほか、海外からの出店者も。東京・池袋サンシャインシティのほか、兵庫や愛知でも開催予定。

“採集人”自らが自慢の熱帯植物を
自らジャングルに入って植物を採取する“採集人”が直接販売する小規模イベント。2013年より年に1回ペースで開催されている。主催はアロイドを扱う〈TEAM BORNEO〉。熱帯の小型植物を中心に、稀少な種や、産地情報などが明確な個体を入手できるのが醍醐味。次回からは会場の規模を拡大し、都立産業貿易センター浜松町館で行われる予定だ。

九州唯一のオールジャンル植物祭
植物のほかクリエイター作品、爬虫類や昆虫等の生体が並ぶ総勢100店舗を超える複合型イベント。毎年1度、10月1週目の週末に福岡市で開催される。アガベや塊根植物、サボテン、蘭、古典園芸、山野草までオールジャンルをカバー。厳選されたプロの出店者が揃い、正確な栽培方法や情報提供だけでなくアフターフォローに抜かりないところがうれしい。

見て、学び、育てる楽しみを
宇治市植物公園で昨年から始まった、多肉植物やサボテン、シダ類や蘭類、山野草などが並ぶ展示即売会。“草合わせ”とは、珍しい草花を持ち寄って比べ、その優劣を競った平安時代の遊戯で、参加者が自慢の植物を持ち寄り展示することが可能。即売ブースで購入するのみならず、見て、学んで、育てる楽しみも味わえる古くて新しい植物イベントだ。

出店数、品種、共に千葉県最大級
春と秋の年に2回開催され、規模は千葉県最大級。サボテンや多肉植物を中心にした国内屈指の植物店やブリーダーのみが出店を許され、近年は海外の園芸家らがブースを構えることも。オペルクリカリアやパキポディウムなどの定番はもちろん、ユーフォルビア、アロエなどの稀少種も幅広く揃い、期間内にはオークションや品評会も行われる。

ベゴニア リスターダ
ナーサリーの温室にレア種が集結
ベゴニアとクリスマスローズを手がける東京・府中のナーサリー〈花郷園〉の生産温室に、半年ごとに各地から多様な植物生産者やプラントハンターが集まる。ブロメリアやディッキア、ベゴニアを筆頭に珍しい植物が全般的に並ぶほか、出店者が秘蔵する植物のオークションも必見。会期にはキッチンカーも並び、滞在時間をゆったり楽しめるのも特徴だ。

愛知随一の植物祭を、音楽とともに
名古屋の老舗植物店〈坪井健樹園〉が主催し、500坪を誇る敷地内で春と秋の年に2回開催される。サボテンや多肉植物、塊根系のほか、ブロメリアやティランジア、ビカクシダまで。愛知県内を筆頭に全国各地から集まったオールジャンルの出店者は20社ほど。会場内にはDJブースが設けられ、良質な音楽とともに珍しい植物を楽しめるのも魅力の一つだ。

実生・栄養繁殖による植物だけを
自生地の知識や栽培技術に精通したエキスパートが集結し、実生・栄養繁殖で丁寧に育てられた植物のみが並ぶ。ユーフォルビアをメインに収集、栽培を行う〈tres〉の萩原佑介さんと、多肉植物やサボテンに精通するShabomaniac!さん、〈THE SUCCULENTIST®〉の河野忠賢(ただよし)さんが中心となり今年初開催される。自生地を巡ったスペシャリストによる講演も。

ボーダーレスな植物即売会の先駆け
ジャンルのボーダーを取り払い、多様な植物が一堂に会する総合イベントの先駆けとして、2013年にスタート。割合としてはジメジメ系と呼ばれる熱帯植物が特に多く、ティランジアや水草、多肉植物や木の実など、様々な植物ジャンルのトップランナーによる一流植物が並ぶ。入場は無料のため、マニアからビギナーまで気軽に楽しめるところも嬉しい。

長い歴史を持つ新年恒例の蘭展
全日本蘭協会洋らん展は趣味家の愛培株の展示とリボン審査、認定審査のために1960年からスタート。2005年から池袋サンシャインシティを会場に、愛好団体と協力して開催する展示会に発展した。洋蘭生産店を中心に、食虫植物やビカクシダ、山野草、アグラオネマなどを扱う50~60店ほどが出店し、700点以上の展示花を観賞しながら買い物を楽しめる。

愛(め)でて、持ち帰る、多様な蘭
日本での蘭の普及と花文化の浸透を目的に1991年に年1回のペースでスタートし、2021年からは東京ドームシティ プリズムホールを会場により幅広い植物を扱うように。蘭の大型企画展示、一般公募から日本一の蘭を決めるコンテストとともに、マーケットでは多様な表情を持つ蘭はもちろん、食中植物などの珍しい植物や草花、観葉植物が販売される。

愛好家垂涎の食虫植物だけの祭典
食虫植物愛好家による食虫植物愛好家のための特化型イベント。聖地と名高い兵庫県立フラワーセンターを拠点に、〈Heli's Garden〉や〈ヒーローズピッチャープランツ〉など国内屈指の食虫植物店が揃う。プロとアマ、老若男女を問わず愛好家同士の交流の懸け橋となり、普及と栽培知識・技術力向上を目指し、食虫植物の遺伝資源を後世に伝えることが目的。