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現代写真の礎を築いた名写真家。被写体の表情を捕まえる3名

写真家・大森克己、写真評論家・タカザワケンジ、そしてアート系ブックショップ、NADiffの書籍バイヤー・館野帆乃花。水先案内人としてはこれ以上望み得ない3人が、現代写真の礎を築いた名写真家21名をセレクト。彼らの代表的写真集とともに紹介。ホンモノの写真は時空を超えて、観る者の心を捉えて離さないのです。

Photo: Ayumi Yamamoto(portraits), Kaori Ouchi(books) / Illustration: Ken Hamaguchi / Text: Kenji Takazawa / Edit: Kaz Yuzawa

写真家にとって最も危険で最も難しく、最も面白い撮影、それがポートレート。そこに写し出されるのは被写体の本質?それとも写真家の本性?

Richard Avedon(リチャード・アヴェドン)

人間の顔が瞬間的に見せる表情を捕まえる握力の強さ。

アーヴィング・ペンとともに戦後のファッション写真をリード/映画『パリの恋人』で写真提供と撮影監修/ライフワークは正面から撮影するポートレート/屋外に白バックを作り撮影/愛機は8×10のディアドルフ、ローライフレックスなど/『Harper’s BAZAAR』のAD、写真家でもあるアレクセイ・ブロドヴィッチの愛弟子。

Annie Leibovitz(アニー・リーボヴィッツ)

重戦車のように時代を切り開く豪腕フォトグラファー。

時代を象徴するセレブたちが被写体/こってりとした色のりのゴージャスな写真/大判フィルムカメラからデジタルカメラまで/最初に夢中になった写真家はブレッソン/私生活を撮るのはラルティーグの影響/暗殺直前のジョンとヨーコ、デミ・ムーアの妊婦姿など伝説的な写真も多い/批評家スーザン・ソンタグの最後の恋人。

Diane Arbus(ダイアン・アーバス)

「普通」と「特異」の境界線を無効にする唯一無二の作品。

路上で声をかけて撮影/カメラは手持ち/不安定なフレーミング/愛機は二眼レフのマミヤC33/「普通」から外れた被写体を撮影/「普通」の人々の特異な部分を引き出した/リゼット・モデルのワークショップへの参加が転機に/晩年に開いたワークショップに奈良原一高が参加/1960年代のニューヨークという街が育んだ異才。