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永戸鉄也×篠崎恵美が生み出す、新たなクリエイション。二人がたどり着いた先のプロダクトとは?

ユニセックスな香りと、やわらかで心地よい質感。粘土でできた、天然由来のスキンケアブランド〈Pedal & Senza〉が誕生する。仕掛け人は、アートディレクターの永戸鉄也とフラワークリエイターの篠崎恵美。老舗メーカーとタッグを組んだ、新感覚のライフスタイルコスメだ。

text: Satomi Yamada

この秋、新しいスキンケアブランド〈Pedal & Senza(ペダル アンド センツァ)〉がデビューする。稀少な国産の粘土「モンモリロナイト」を主成分とし、香り豊かな植物を組み合わせた天然由来のコスメだ。

仕掛け人は、東京の音楽シーンやストリートカルチャーを牽引するアートディレクターの永戸鉄也と、さまざまなアーティストとのコラボレーションが注目を集めるフラワークリエイターの篠崎恵美。

「篠崎さんが、廃棄される生花を再生するために始めたドライフラワーのお店〈EW.Pharmacy〉のコンセプトに感銘を受けて、僕が作品を制作。それをお店で展示させてもらったことがはじまりでした」と、永戸は二人のコラボレーションのきっかけをそう話す。そのとき彼は、捨てられてしまうはずの本を貼り合わせ、美しい“花”として蘇らせたコラージュアート「KASHIKA」を制作したという。

永戸が、篠崎のお店〈EW.Pharmacy〉に着想を得て制作したコラージュアート「KASHIKA」
永戸が、篠崎のお店〈EW.Pharmacy〉に着想を得て制作したコラージュアート「KASHIKA」(2019)。

そしてのちに二人は“モンモリロナイト”という、鉱物の一種である粘土を主原料とした商品を開発する〈粘土科学研究所〉と出会った。自然に敬意を払いながらものづくりを続ける永戸と篠崎は、天然素材にこだわるその姿勢に共感し、新しい製品をプロデュースすることに。篠崎が香りを監修し、永戸がコラージュアートで包み、花を纏った粘土のスキンケア〈Pedal & Senza〉が誕生したのだ。

二人の新たなクリエイションが期待される〈Pedal & Senza〉のデビューコレクションは、2 種類の香り「doux(ドゥー)」と「pesante(ペザンテ)」 を纏った全6アイテムがラインナップする。乾燥が気になるこれからの季節のセルフケアに、またギフトとしても、注目しておきたいアイテムだ。