選んだ人たち:心霊ビデオ研究会
駅
1位:「駅」歪んだ駅のホームが怖い
デートからの帰り際を映した映像。向かいのホームにいる彼女の様子がおかしいと気づいた彼氏は急いでそのホームへ向かう。しかし、そこにはいるはずの彼女の姿がない⁉駅ごと異空間に迷い込んでしまったような恐ろしい映像だ。
●『デキナイ死ノ動画9』収録/監督:内田清輝/2017年/マジカル2位:「死列車」誰もいないはずのホームが怖い
「初キスは中学校2年生の時です!」と楽しそうに語る彼女。付き合いたてのカップルが無人駅でイメージビデオを撮ろうとしたところ、撮影に夢中になってしまい終電を逃してしまう。この駅には2人しかいないはずなのだが……。
●『心霊闇動画22』収録/演出:大門孝雄/2017年/フロムノート3位:「ふかいばしょ」思い出ノートの生々しさが怖い
入口からホームまで高低差80mの山間部にある無人駅。待合室に置いてある思い出ノートが生々しくて薄気味悪い。列車が通る時間ではないのにトンネルの先から轟音が聞こえてくる。一体何が待っているというのだろうか。
●『心霊〜パンデミック〜 フェイズ15』収録/演出:森澤透馬、佐々木勝己/2019年/アムモ98
公園
1位:「あかずのトイレ」夜の公衆トイレが怖い
あかずのトイレを訪れた若者2人。撮影者の友人は失踪し、その一部始終が記録されている。夜のトイレだけでも十分に怖いが、一番怖いのは友人の顛末に投稿者は気づかず、視聴者(=カメラ)だけが目撃しているというシチュエーションだ。
●『心霊闇動画22』収録/演出:大門孝雄/2017年/フロムノート2位:「笑う女」近づいてくる笑い声が怖い
まず笑い声が聞こえ、次に声の主がカメラに映る。霊体に先行して声から恐怖を演出する。そしていつの間にか声が近づいてくるのも怖い。その後の展開はご想像の通り。視覚と聴覚の二段構えの恐怖を味わえる映像だ。
●『ほんとにあった!呪いのビデオ99』収録/演出:藤本裕貴/2022年/NSW/コピーライツファクトリー3位:「ブランコ」揺れるブランコが怖い
公園の遊具を代表するブランコ。強風でも吹かない限り揺れることはないだろう。誰も乗っていないのにブランコが勝手に揺れていたら?そして突然消えたら?つかみこそポルターガイスト的だが、さらに一段階先の恐怖が待っている。
●『封印映像43 御井戸様』収録/監修:鬼塚リュウジン/2019年/アットエンタテインメント
学校
1位:「いるはずのない同級生」顔へのズームアップが怖い
20年前の卒業生を送る会を記録した映像。全体を俯瞰していた映像が急に顔へ強烈なズームアップを始める。それを横方向にパンすることで、複数の顔を映していくカメラ。この霊障発生までの待ち時間、これが一番恐ろしい。
●『ほんとにあった!呪いのビデオ88』収録/演出:KANEDA/2020年/NSW/コピーライツファクトリー2位:「卒業式」屋上に佇む人影が怖い
生徒たち以外に多くの保護者もカメラに映る賑やかな卒業式。画面にびっしりと人がひしめき合っているが、奥行きの使い方に注意していただきたい。賑やかなハレの日の映像にちょっとした違和感がある。これぞ心霊ビデオの鉄則だ。
●『呪いの黙示録 第一章』収録/構成:寺内康太郎、福田陽平/2020年/アムモ983位:「タイムカプセル」10年後のビデオメッセージが怖い
卒業記念に「10年後の自分へ」というテーマで子供たちがビデオに自分へのメッセージを話していく。10年後それはビデオノイズによって映像が乱れているのであるが、ある少女のときだけ別のノイズが……。
●『ほんとにあった!呪いのビデオ5』収録/構成:中村義洋、鈴木謙一/2000年/NSW/コピーライツファクトリー
夜道
1位:「魔のランニングコース」ついてくる幽霊が怖い
ランニング中にずっと同じペースでついてくる人に出くわしたらどんな気分だろうか。しかもこちらが立ち止まるとその人も止まる。まるでだるまさんが転んだ状態。そんな異様な存在に遭遇した映像。想像の斜め上を行く霊障を目撃してほしい。
●『心霊闇動画68』収録/演出:尾崎香仁/2022年/フロムノート2位:「消失点」異世界へとつながる夜道が怖い
ある住宅街に人が消えるスポットが存在する。この映像にはそんな消失点を検証したYouTuberの顛末が記録されている。舞台は至って普通の住宅街。なんなら街灯が充実しているから怖くもない。そんな夜道が異世界に一変する瞬間を目撃してほしい。
●『闇動画9』収録/監修:児玉和土/2014年/フロムノート3位:「傀儡(くぐつ)」フード姿の不審者が怖い
スケボー少年たちが街中で出くわしたフード姿の異様な存在。彼らはその存在を尾行することに。危険な道に足を踏み入れているとわかっていながら探偵遊びにわくわくしてしまう、そんなアンビバレントな気分に。恐怖と好奇心は表裏一体だ。
●『呪われた心霊動画XXX2』収録/演出:Team XXX、向悠一/2016年/アムモ98
家
1位:「飛ぶカメラ」楽しそうなパーティに潜む何かが怖い
若い女性によるたこ焼きパーティを撮影した映像。撮影中にカメラはふと撮影者の手を離れ、暗い家具の下を撮影し続ける……。後に行われたであろう映像の確認行為を想像させて終わるのが素晴らしい。マツコも褒めた有名作。
●『ほんとにあった!呪いのビデオ55』収録/監督:岩澤宏樹/2013年/NSW/コピーライツファクトリー2位:「事故物件」時間が勝手に進むのが怖い
事故物件に泊まることになったテレビ番組のADたち。そこで様々な怪現象に遭遇することになってしまう……。一本の映画を観たような満足感を与えてくれる大作。時間が異常に進んでしまうという生理に訴えかけるような恐怖が丹念に描かれている。
●『闇動画12』収録/監修:児玉和土/2015年/フロムノート3位:「ロボット掃除機」ロボット掃除機が勝手に見た風景が怖い
床を動き回る掃除機にカメラを載せ、動き回る様子を撮影した映像。地表を這いつくばりながら天井を見上げる斬新な視点。恐怖しないロボットはいかにして幽霊から目を背けるのか。繰り出されるアイデアの連続に驚嘆。
●『ほんとにあった!呪いのビデオ99』収録/演出:藤本裕貴/2022年/NSW/コピーライツファクトリー
廃墟
1位:「邪教」誰もいないのに聞こえる声が怖い
一度入った恐ろしい廃墟にもう一度入る……そんなに恐ろしいことがあるだろうか?本作に映る様々な物体は薄気味悪く本当に怖いが、それにも増して、物音や声などの音響がこれまた恐ろしい。視覚と聴覚、2つの感覚で恐怖に陥れる作品だ。
●『闇動画8』収録/監修:児玉和土/2013年/フロムノート2位:「魔窟2 分離」スマホの着信音が怖い
廃墟にスマホを忘れてしまった女性のために、一人勇敢に再度廃墟に入っていく撮影者。携帯を鳴らしていないのに無数の着信音が廃墟に鳴り響く。何とか無事にスマホを回収した撮影者だったが、果たして本当に霊障から逃れたのだろうか?
●『闇動画17』収録/演出:児玉和土/2017年/フロムノート3位:「廃墟かくれんぼ」いるはずのない子供が怖い
人の噂とは信じられないものではあるが、心霊ビデオにおいて噂は恐ろしさを助長する。いじめに遭った子供が自殺したとか、またある人は、宗教施設だったのでそこで何かがあったのだとか語る。果たして何が真実なのだろうか?
●『心霊闇動画54』収録/演出:大門孝雄/2021年/フロムノート
ドライブ
1位:「おつかれさま」暴走するドラレコが怖い
遠征には欠かせない便利なカーナビ。その利便性に反して感情を欠いた機械的な音声に恐怖を抱いたことはないだろうか。それが見知らぬ夜道だったらなおのこと。本映像ではカーナビの暴走が記録されている。彼らは一体どこへ連れていかれたのか。
●『闇動画8』収録/監修:児玉和土/2013年/フロムノート2位:「迷い道」出口のないドライブが怖い
ドライブ中同じ道を何度もループする。まるで狐につままれたような映像だ。しかもノーカット映像というのが肝。前半の観光シーンにおける楽しさから一転して恐怖に陥る落差も見もの。短い映像の中にホラーの鉄則が詰まっている。
●『呪われた心霊動画XXX_NEO 05』収録/演出:Team XXX/2020年/アムモ983位:「ドライブ」何度もすれ違う幽霊が怖い
ドライブ中に何度も同じ姿の女性を追い越していることに気づいた投稿者。ドラレコの映像を確認すると……。心霊ビデオの鉄板ネタであるリプレイを劇中で実践してみせる斬新さ。リプレイによる驚きで投稿者たちが閉口していくさまがリアル。
●『心霊闇動画29』収録/演出:尾崎香仁/2018年/フロムノート
海
1位:「ボトルメール」拾い上げられた古いボトルメールが怖い
友人と共に海岸を歩いているとふと見つけたボトルメール。その中には何やらハングルが書かれた紙が。早速翻訳アプリで読み上げてみると……。書かれている文字が読めない、そんな根源的な恐怖が無機質な合成音声によって引き立てられている。
●『心霊〜パンデミック〜 フェイズ25』収録/演出:佐々木勝己/2022年/アムモ982位:「消波ブロック」消波ブロックの中が怖い
息子の帽子が消波ブロックの間に落ちてしまった投稿者が小型カメラを付けて垂らしてみたところ……。ドキュメンタリー映画『リヴァイアサン』を思わせる荒々しいカメラの軌道。人為的ではないカメラのパンにすら霊は宿る。
●『ほんとにあった!呪いのビデオ103』収録/監督:藤本裕貴/2023年/NSW/コピーライツファクトリー3位:「夜の海岸」夜の浜辺に落ちているモノが怖い
月明かり輝く砂浜で恋人と夜の散歩をする投稿者。突如謎の箱を発見してしまう……。海岸かつ夜間撮影という珍しい心霊ビデオ。人が消え、残されるは波音のみ。「ボトルメール」と同じく日本発祥ではない呪いと無作為につながってしまう恐怖を描く。
●『心霊闇動画52』収録/演出:大門孝雄/2021年/フロムノート