Live

ジャイアントパンダ・シャオシャオとレイレイの、よい眠りのための習慣

第一線で活躍する人々(?)はどのように眠りとうまく付き合い、コンディションを整えているのだろうか。ジャイアントパンダのシャオシャオとレイレイのうたた寝にちょっとお邪魔して、その答えを教えてもらいました。

本記事も掲載されている、BRUTUS「睡眠空間学」は、好評発売中です!

photo: Naoto Date / text & edit: Emi Fukushima

お腹を満たし、遊び疲れた後は、次第にすやすや夢の中へ

ギャラリーたちの熱い視線を一身に集めながら、体をぴったり寄せ合いのんきにうとうとする2頭。木製の台で突っ伏しながら眠るレイレイと、その体を枕に今にも眠りに落ちそうなシャオシャオは、上野動物園で飼育される2歳の双子のジャイアントパンダだ。

種としては、ヒトのような“日中活動・夜間休息”の生活パターンではなく、昼夜を問わず数時間置きに活動と休息を繰り返す習性。2頭も例外ではなく、竹を食べては眠り、起きてはまた食べ……を気ままに繰り返している。

上野動物園の飼育係さんいわく「開園時間中に限れば、観覧通路から見えにくい、やや奥まったところで休むことが多い」というマイペースなレイレイ。対するシャオシャオは、レイレイのそばにくっついて休む姿もたびたび見られるそう。撮影時もレイレイを追いかけるようにシャオシャオも木製台へ。2頭はじゃれていたかと思えば、次第にどちらからともなく夢の中へと落ちていった。

「ヒトと同様にパンダにとっても休息は、気分をリセットする効果があるように感じます。あまり食べなかった竹も、休息を挟むことで急に食べ始めたり、嫌なことがあった時にはまるでふて寝のように休み、起きるとすっかり気持ちが切り替わっていたりすることも」と飼育係さん。

眠くなったら眠り、お腹が空いたらモリモリ食べ、ちょっと遊んでまた眠る。私たち人間も、時にはパンダを見習って、素直な欲求に身を任せたいものだ。

ジャイアントパンダ・シャオシャオ(暁暁)、レイレイ(蕾蕾)