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シェフが提案するアウトドアレシピ。山のおともにヴィーガンおやつ

機能食品としても優れた、健康的で持ち運びに便利なトレイルフードを自作する。

Photo: Kazuharu Igarashi / Illustration: Yoshifumi Takeda / Text & Edit: Chisa Nishimori

より長く、遠くまで。
おいしい携行食で、走りをもっと楽しく!

ヴィーガンに特化した、新しい山ご飯を提案するブランド〈ULTRA LUNCH〉を主宰するドミンゴさん。「趣味のトレイルランニングで体調管理や疲労回復などに取り組むうち、菜食の面白さと奥深さに開眼」したそう。

彼が提案する携行食には、市販のものにはない個性的な組み合わせが光る。

「“デーツとナッツのサラミ”は、もともとコーヒーや酒のお供として店で作っていたのをアレンジしたもの。“プルーンとオリーブの羊羹”も、実は前日の副菜で余ったものを寒天で固めて山に持っていったら、意外とイケたっていう(笑)。僕自身、甘いものがあまり得意ではないので、デーツやプルーンの自然の甘さは活かしつつ、スパイスを効かせているので、いずれもお酒によく合っちゃうんですよね」

健康的な食材から効率よくカロリーを摂取でき、かつおいしいとなれば言うことなし!「なるべくおいしいものを食べ続けたい」というドミンゴさんが作る携行食は、山登りのお供だけにとどめるにはもったいない旨さ。

「長めに山に入る時など、保存性を高めるためにこの羊羹に米粉などをまぶして焼いた“プルーンとオリーブのきんつば”アレンジもおすすめです」

ヴィーガン おやつ アウトドア
小粒でも、カロリー補給&腹持ちは十分。半ナマ食感の中に、たまに感じるナッツの歯触りとカレー風味のスパイスが美味。

デーツとナッツのサラミ

材料(1本分)
デーツ120g、ミックスナッツ20g(組み合わせは自由。マカダミアナッツ、アーモンド、クルミがおすすめ)、ブラックソルト小さじ1/3、カレースパイス小さじ1/3(クミンパウダー小さじ1/8、コリアンダーパウダー小さじ1/8、カイエンペッパー少々、ナツメグパウダー少々、シナモン少々*市販のカレー粉でもOK)


作り方
①デーツを包丁で粗みじんにする。


②フードプロセッサーでデーツを軽く攪拌し、ナッツも加えて再度攪拌。ナッツを好みの食感の潰し具合にする。

ヴィーガン おやつ アウトドア
ナッツの食感を残すため、デーツとナッツは2段階に分けてフードプロセッサーで攪拌する。

③ ②をボウルに移し、スパイス、塩を加え軽く練り、棒状にまとめてラップで包み冷蔵庫で冷やす。

ヴィーガン おやつ アウトドア
長細く成形すると、見た目がサラミのようになる。

④好きなサイズにスライスして完成。

プルーンとオリーブの羊羹

材料(約10個分)
種抜きプルーン13個、緑オリーブ20粒、黒オリーブ10粒、パプリカ(粗みじん切り)1個分、ニンニク(みじん切り)1かけ分、オリーブオイル小さじ1、白ワイン小さじ2、バルサミコ酢小さじ1/2、カイエンペッパー小さじ1/4、ブラックペッパー少々、粉寒天3g、水300㏄

作り方
①フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、弱火で香りを出す。


②パプリカを加え3分ほど炒める。


③プルーン、オリーブ、白ワイン、カイエンペッパー、バルサミコ酢を加え汁気が飛ぶまで火を加える。好みでブラックペッパーを加える。

ヴィーガン おやつ アウトドア
プルーンとパプリカが程よく煮崩れて餡のようになる。溶かした寒天を加えて固める。

④バットなどにあけて粗熱をとる。


⑤鍋に水を沸騰させ粉寒天を加える。ごく弱火で2分ほど煮溶かす。


⑥ ⑤を④のバットに注ぎ入れ冷蔵庫で冷やす。


⑦固まったら好みのサイズにカットして完成。