パスティスとクレープがあれば、
ピクニックはカンペキ!
パティシエの後藤裕一さんがフランスで働いていた頃、休日になると、よくこんなふうに同僚や友人たちとピクニックを楽しんでいたそう。
「クレープをその場でさっと焼いて、レモンシュガーやハーブをトッピングしてクルクルッと巻くだけ。ただ焼き菓子を持っていくだけでもいいけど、せっかくならひと手間かけて、よりおいしいティータイムを楽しむのが南仏っぽいのかな。
これにパスティスという香草系のリキュールがすごく合う。中でも僕が好きだったのが《リカール》。アーモンドシロップと水で割ってガブガブ飲んでましたね。フランス人って、本当に外でお酒を飲むのが好きみたいで、新緑の季節になるといっせいに外に繰り出す。ピクニックの主役は、クレープよりむしろ《リカール》の方だったかもしれない(笑)」
クレープ de シトロン
材料(2人分)
小麦粉150g、全卵200g、溶かしバター50g、グラニュー糖40g、牛乳300g、ブランデー15g、バニラエッセンス少量、焦がしバター適量、レモンシュガー適量、レモン3個、フェンネル適量
仕込み
①小麦粉とグラニュー糖をボウルに入れて混ぜる。
②別のボウルに牛乳、全卵、ブランデー、バニラエッセンスを量り入れる。
③ ②を①の粉にダマにならないように少しずつ加えて混ぜ、その後、溶かしバターを加えて混ぜる。
④すべて混ぜきった③の生地を濾し、フライパンで薄く焼きクレープ生地を作る。
⑤鍋でバターが軽く茶色に色づくまで火を入れて焦がしバターを作る。
⑤グラニュー糖(分量外)の中にピーラーで薄く削ったレモンの皮を混ぜてレモンシュガーを作る。
作り方
①熱したクレープパンに焼いておいたクレープ生地をのせ、たまにひっくり返し、ふちが少しカリッとなる程度に焼き色をつける。
②生地に焦がしバターを塗り、レモンシュガーをふり程よく溶かす。
③好みでレモンを搾り、みじん切りにしたフェンネルを散らす。
④生地を半分に折り、扇形に畳み込み、紙などで包んで完成。