安藤忠雄建築の文化施設で子供たちと読書の時間
なにわ橋
「本を通して豊かな感性を育んでほしい」と、安藤忠雄が子供たちのために設計・寄贈した文化施設が、2020年3月1日、中之島公園内にオープン。名誉館長は山中伸弥、クリエイティブディレクターは〈BACH〉の幅允孝が務める注目の新施設だ。扱う本は、絵本や児童文学、図鑑など児童向けだが、大人も入館可。3フロアにわたる巨大な本棚は生い茂る森の木々で、大階段はまるで根っこのよう。建築を堪能しつつ、久しぶりに児童書と向き合う時間を。
下町を抜けるレトロな電車で歴史豊かな堺を目指す
天王寺駅前~浜寺駅前/恵美須町〜我孫子道
大阪市と堺を結ぶ阪堺電車。全区間は約18kmと短いが、近隣住民の大切な足として日々活躍する。カラフルな1両編成の車窓からの眺めには、観光地とは違う大阪の暮らしを感じる下町風情が。路線の「住吉駅」や「御陵前駅」からは徒歩圏内に1800年以上の歴史を有するパワースポット住吉大社や世界遺産に登録された仁徳天皇陵古墳があり、歴史巡りにももってこい。運が良ければ定期運行する国内現役最古の昭和3(1928)年製造の車両に乗れるかも!
梅田遺産ともいうべき立ち飲み街ではしご酒
梅田
新しいフードコートが次々とできる梅田にあって、JR高架下で1950年から続く、今や梅田最古参ともいえる食堂街が健在。その店舗数は約100店。立ち飲みカウンターだけという数坪の小さな店も少なくないが、おでんの〈たこ梅〉、お好み焼きの〈きじ〉など各ジャンルの名店の支店も揃っている。なお、食堂街ではなく食道街の名の由来は、狭い通路に店が並ぶ様子から。先代がその命名者という、1950年創業時からのバー〈北京〉も元気に営業中。
地上約300mの展望台から大阪の東西南北を一望する
天王寺
日本一の高さ300mを誇る超高層ビル〈あべのハルカス〉。その最上階に設けられた展望台は、「今さら展望台なんて」と思っている人こそ訪れてほしい場所。1フロアではなく、3フロア吹き抜けの構造になっているため、観覧者の立つ60階だけが空に浮かんでいるような錯覚を覚えるほどの浮遊感が味わえる。
さらに、建物自体が大阪平野を見下ろす上町台地の上で、周りに高層ビルも少ない立地だから、360度の眺望で大阪の隅々まで見渡せる。