70年代のソウルミュージックからもらったもの。
1968年からディスコへ通い始め、ソウルミュージックに魅了されました。当時お店でかかっていたのはジェイムス・ブラウンや〈モータウン・レコード〉など、日本でも発売されていた曲が中心。思えば、大した知識なんかなかったんです。
73年にイラストレーターやデザイナーたちと、40日間かけてアメリカ各地を旅行した時のこと。みんながすぐにNYへ向かう中、僕と湯村輝彦さんと数人だけ、西海岸に残り、LAやサンフランシスコをゆっくり回ったんです。シスコやサンディエゴのレコード屋では、日本では聴いたこともないような音楽に出会えた。
数日遅れでNYへ到着し、ハーレムの〈アポロ・シアター〉へ。ドラマティックスやチャイ・ライツなどのステージを生で観ることができました。その時の体験は鮮烈で、現在に至るまで基本的に70年代のブラックミュージックが心の中にあります。その中でも、聴いているだけで元気が出るアルバムを10枚選びました。