箭内道彦
死は当人のものでなく、残された者たちにとってのもの。だから周囲のためにできるだけ長生きしなきゃならない。そんなふうにも思います。32年前に急死した父親の借金を僕が必死で返済していた頃、良いことが僕に時々起きました。申し訳ないと感じた父が、天国に行かず僕のそばであれこれ段取っていたのでしょう。前世という考え方は、荒んでいても豊かであっても、映画のようでなんだかワクワクしますね。余談ですが、この相談室に毎回素敵なイラストを描いてくれる死後くんに、改めて深い敬意と感謝を。
エリイ
道を歩いていると、なんか太古の昔に刺された感じがある気持ちになったりする。来世もたくさん酒を飲んで、歌ったり踊ったり叫んだりして暮らしたい。私も共通点の無い2人に前世を見てもらったことがあったんだけど全く同じこと言っててなんだっけな、インディアンの村のシャーマン的な感じだったかな。しかも結構微に入った設定のストーリーで。前世とか忘れちゃうんだよね、夢も忘れるけど、あんな感じで忘れちゃうよね。来世にしてみたら今マジ前世じゃん。前世、超生きてるって感じで最高!来世では起きる、多分。
大根 仁
半信半疑のままでよいかと。もう20年前の話です。オカルトや超常現象好きで霊感も強い先輩がいまして、よくそのテの話をしていたのですが、若くしてガンで亡くなってしまいました。亡くなる少し前、死期を悟っていたのか「死んだら絶対お前のとこにも行くからな」と笑っていました。僕が死後の世界を信じないのは、あれから一度も先輩が顔を見せてくれないからです。毎年、命日にお墓参りをしていて、そのたび「早く来てくださいよ」と催促するのですが来てくれません。まあ僕が気づいていないだけかもしれませんが。