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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:気分転換の方法は?

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom from Smappa!Groupのエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第237回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。前回の「不倫を黙認していいの?」も読む。

illustration: sigo_kun / edit: Asuka Ochi

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いつも1人でデスクワークをしていて、気分転換しようにも、SNSやYahoo!ニュースを開くくらいでスッキリしません。ネットでこのおなやみ相談を見つけてメールしている今もまさにそうです(笑)。月並みですが、悩んだり、行き詰まったりした時ってどうしていますか?みなさんの独自の方法を知りたいです。
(デザイナー/36歳/男)

sigo_kun

箭内道彦

僕は自分の中にあるON―OFFの切り替えスイッチを自分で壊しました。「ONりながらOFFる。OFFりながらONる」が基本。気分転換はしません。24時間仕事というとキツく聞こえますが、休んでても考える、考えてても休んでる。遮断しない。集中したりもしない。楽ですよ。気分転換という強迫から解放されます。エンジンのかけ直しは非効率、再起動に余分な体力を費やします。昔、雑誌の対談の最中に相手から「おい、おまえ今、この話と別のこと考えてるだろ」と指摘されたことがあります。図星でした。

エリイ

分かります、気分転換まじしたいしなんか喉いたい。あったかくなってきたと思ったらうっすら寒くて、油断して身体が辛い。私もくだらないネットニュースみたりするのやめたい。その中にたまにキラリとした知らないことがあるから、見ちゃうんだけど。気分を変えるために映画を見たりする人が多い印象だけど、私の場合は画面を立ち上げるのも一苦労で。やっぱ綺麗なトイレに行く事じゃん?それで鏡を見る。髪を整えたり、顔の角度を変えてみたり、手を洗ったりして、なんかまじ最高な感じみたいな気分になる気がする。

大根 仁

僕のソロデスクワークは大体が脚本執筆なのですが、これが本当に辛くて。もはや気分転換の合間に脚本を書いていると言っても過言ではありません。ネット麻雀、昼寝、映画観賞、配信ドラマ、漫画、ラジオ、飲酒……気づけばその日は1行も書かずに深夜はおろか朝になってしまうことも。しかし、この怠惰な日々が続くとそのうち切羽詰まって、何かが降りてくることを感じます。軽めの気分転換であれば、僕の場合は野菜を切ることですかね。とにかく色んな野菜を細かく切ってコンソメで煮る。空腹も満たされて一石二鳥です。

バーカウンターで、酒を注ぐ女性

北海道のチーズと、日本酒やビール。発酵と熟成が育てる、おいしさの不思議

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