箭内道彦
30年前に急逝した父の葬儀の後片づけをしている時に、実家の庭にふらっと野良犬が現れ、母はその世話を始めたことで寂しさを乗り越えました。僕の10年来の愛犬は、しじみという名前の真っ黒なトイプードル。今回のお悩みに向き合っているこの時間もちょこんと僕の隣にいます。犬も家族。かすがいです。案外ちゃんと何でもわかっているんですよね。離婚調停をこのまま進めるのかやめるのかを改めて熟考するきっかけを、真っ白なその子があなたに運んできてくれたことは確かです。最終的にどちらの答えを選ぼうとも。
エリイ
まやかしも真実。犬の投入によって環境に変化が訪れました。心が揺らいでるなら様子をみてみるのはどうかな?大事なのは、心。自分の心の動向を観察しながら、納得いく方向へ進むといいですね。いま、ドイツのカッセルにいます。ドクメンタ15を見にきていて、たどり着くまでに東京を出発してから26時間くらいかかりました。月くらいかかるよな!戦争の影響で南回りで、アブダビまで行って。日本に入るのにPCRしなきゃいけないし。ヨーロッパに入るにはコロナの書類とか、何もありませんでした。パンが美味いなあ。
大根 仁
昭和の時代、ペットの家庭内ヒエラルキーは低く、大抵の飼い犬は家の外の犬小屋で飼われていました。ペットフードもありましたが、飼い犬のご飯といえば家族の食事の残り物に味噌汁をぶっかけたもの。今の常識では明らかに塩分取りすぎですが、あれはあれでおいしそうでした。そういえば、かつて犬種のほとんどを占めていた雑種犬も、とんと見かけません。野良犬もほんといなくなりましたよね。これが健全な世の中かどうか?僕にはわかりませんが、たまには真夜中の都会に響く犬の遠吠えを聞きたくなります。
テーラーと英国王室の関係から始まる意外な歴史。世界が熱狂する〈クリード〉の香水「アバントゥス」