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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:親友には言いづらい

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom from Smappa!Group(チンポムフロムスマッパ!グループ)のエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第222回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。前回の「気になる人と離される」も読む。

illustration: sigo_kun / edit: Asuka Ochi

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親友が飲食店を始めたのですが、正直グズグズです。メニューの3割は用意がなく、ポテサラが出るまでにたばこを吸いに行ったりして20分以上。味も普通なのに「ワンオペだからね」「俺も頑張ってるよ」と自分を正当化する発言を繰り返しています。悪いところを指摘しづらいのですが、親友だし、どうしたら……。
(写真家/47歳/男)

BRUTUS おなやみ相談室 死後くんのイラスト

箭内道彦 

言いづらい指摘も本人のためを思ってしてあげるのが親友、というのが定説なのかもしれませんが、優しく見殺しにする親友がいてもいいのではないかと僕は思います。痛い目に遭って自らが気づかないと人は成長できない。その機会を奪わずに祈り見守る我慢も親友、と言ったら薄情すぎるでしょうか。でも逆に、あなたが気になるほど気にならないお客さんももしかするとこの世には存在して、気の置けないマスターの店として案外人気になるかもわかりません。とはいえポテサラ出さずにたばこは良くないです。

エリイ

上下の2人が珍しく最後の方に同じようなこといってますが、私もおんなじこと言っちゃお。友達だから近眼になっちゃったり、見えすぎちゃったりするけど、客からしてみたらその緩さがお気に入りになるかもしれないし、ならないかもしれない。ダメでもなんでもなんか受け入れてくれるし、なんかそれでいいんだってなるし、なんなら明るい気持ちで店の外へ踏み出せる。そんなお店に私、たくさん助けられました。店の話してたら、あータバコが吸いたいな。紙で巻いてあるやつ。あと路上で飲み会したい。蚊に刺される。

大根

飲食店を開業してからの生存率は2年で50%、3年で30%、10年で10%だそうです。僕が常連として通う店はすべて10年以上やっていて、共通点は味良し・メニュー豊富・オペレーション優秀で、何より経営者やスタッフの人柄が良い。これに尽きるのではないかと。グズグズなオッさんがやっている下北沢のバーも10年来通っていますが自分がグズグズな精神状態の時ほど居心地がいいのです。良い店のみ生き残るわけではないのが飲食業の面白いところ。意外と長持ちするかもですよ。もしよければ店名を教えてください!

シェフ・アーティストのジェローム・ワーグ

あの味を生む人に会いに行く。錦江湾を起点に巡る、鹿児島の旅

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