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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:弟の嫁と何を話す?

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom(チンポム)のエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第206回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。前回の「素直に行動できない」も読む。

Illustration: sigokun / Edit: Asuka Ochi

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弟の嫁と共通の話題が見つかりません。相手も何を話そうか、隙間を埋めようとして「お姉さんは相変わらずお忙しいですか?」とか、気を使ってくれるのですが、「ええ、まぁ」で終わり。仲良くしたくはあるものの、互いに共通点も見出せず、会うのが苦痛に……。どうしたらいい関係になれるでしょうか。(スタイリスト/38歳/女)

おなやみ相談室_ブルータス

箭内道彦

「ええ、まぁ」って……(笑)。橋田壽賀子さんのホームドラマみたいなむずがゆさがいいなぁと思ってしまいました。「弟の嫁」「夫の姉」(なんだか冷たい言い方ですが)、自然に巡り合ったわけではない互いが、すぐに友達のようになれる確率は100%ではありません。それぞれにとっての新しい関係の入口では、やはり弟さんがちゃんと2人をつなぐことも必要ですね。弟の嫁にとってあなたは大切な人の大切な人。あなたにとって弟の嫁も大切な人の大切な人。無理なく、まずはそれだけでいいと思います。

エリイ

向こうもそう思ってるだろうし、無理に会わなくてもいいんじゃないかな。しかし、人間には巻き込み確認不必要な瞬間だってあるはず。一緒にバドミントンとかやるっていう身体を動かすという単純なこととか。ってタクシーの運転手のお姉さんがいま教えてくれましたよ。娘さんがいるそうで、子供が小さいときから一緒にカヌーをやってて、そうすると共通の話題がうまれるから行くときもついてくるし楽しめるってさ。やっぱなんか間にレジャーかますとやりやすくはなるよね。私だったら、時の流れるままに何もしないかな。

大根 仁 

コロナは世界規模の大きな厄災ですが、同時に世界共通の話題ももたらしてくれました。「コロナ大丈夫でした?」「知り合いに感染者が……」「ワクチン打ちました?」「ファイザー?モデルナ?」「2回目の副反応がキツくて」「熱出た?」「39℃⁉」。ここ数ヵ月で何度この会話をしたかわかりません。おそらく世界中の人々が、コロナという共通の話題で互いの隙間を埋めていることでしょう。「実は、感染してしまって……」などと言われたら、もう会話は止まりません。レッツ・コロナトーク!

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