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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:ネットで買い物が止まらない

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom(チンポム)のエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第188回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。前回の「仕事を断れない」も読む。

Illustration: sigo_kun / Edit: Asuka Ochi

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コロナ以降、通販がより身近になって、夜、お酒を飲みながらネットサーフィンしての買い物が止められません。気づけば毎晩のように、服にコスメに家電にお取り寄せにと、何かしらポチっている……。ちょこちょこと細かい数千〜数万円が積もってヤバいと思いつつも、誘惑に勝てません。どうしたらよいでしょうか。
(会社員/43歳/女)

ネットで買い物が止まらない

箭内道彦

わかります。楽しいですよね。欲しいものがあってそれを検索で辿るのでなく、欲しいもの自体を探している自分がそこにいる状態。クレジットカード利用額の月1度の請求にも、交通費も買いに行く時間も使わないことを言い訳にしながら。ポチッとした瞬間に得るものと失うもの。欲しくなるスイッチが入る感触と、経済を回す実感。ささやかな幸福。ちなみに今朝僕が購入したのは、九州の甘口刺し身醤油と予約の取れない名店の鍋料理。冷凍庫は、ブルータスの餃子特集で取り寄せた5軒の店の餃子でパンパンです。

エリイ

もちろん私にもたまにはありますが一生分の買い物を若い時にしてしまったので新たに自分の物を買うことはほとんどなくて、消耗品の補填をしたり。本は潰れてしまうので本屋さんで買うようにしましょう。細かい商品もそうです。なるべく店頭で良いものを買ってください。お買い物を止める必要はありません。ポチった先の住所を友人の家にすればいいのです。選んでいる時間はわくわくします。コロナですさみがちですが人はあなたが自分のために美味しいものや物を選んでくれたという陽だまりが心にさして糧となります。

大根 仁

わかりますね〜。僕もコロナの影響でネットで買いまくっているからカード請求がハンパないです。まあでもこれも少しでも経済を回していると考えた方がよいのではないでしょうか。ところでこの間、長年探していた昔の激ヤバなアダルトビデオを某オークションサイトで安値で見つけ速攻ポチったのですが、出品者から送られてきたビデオと一緒に手紙が入っていて「監督の大ファンです!いつも作品観ています!それにしても良い趣味してますね!」と。なんだか説明のつかない、とてつもない恥ずかしさを感じました!

香水のディスプレイと店内

〈LE LABO〉から、京都でしか手に入らない待望の香りが誕生

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