箭内道彦
来る仕事すべてを引き受けていた時期が自分にもありました。断る理由を考える手間に時間を費やすより、やってしまった方が早い、とか。一度断った相手からはもう二度と声がかからなくなるんじゃないか、とか。でもわかったこともあります。「若手がやるような細かい仕事」も「生活のことを考えてつい引き受けた、いい仕事じゃない仕事」も、自分が出す結果で「面白い仕事」になる可能性が決してゼロではないんだということ。38歳カメラマン、まさになんでもかんでもやったらいい時ですよ。
エリイ
本気でやりたければ、生活が多少つらい時期が続いても時間をとってやり遂げるしか無いでしょう。最近、時間が過ぎるの早すぎませんか?どうやら地球で過ごしている人間の時間は現代社会化によりどんどん進んでいるようです。あなたがやりたくない事は誰かがやりたい事かもしれない。もう気づいてるはず。ここら辺で勇気を持って次に進まないとずーっと停滞したまま死にます。それでもやらないのなら本気でやりたい事ではないのでしょう。真の作家性があれば嫌でも身体が動いちゃうのが才能なんじゃないでしょうか。
大根 仁
ちょっとキツいこと言いますよ。「まだそこまでいい仕事も来ない」理由は、他人があなたの言うところの「作家性」を感じていないからです。僕は自分で作家性があるタイプのディレクターだとは思っていませんし、“オファーされた仕事=今のテメエの実力”だと思います。ドブ板仕事もたくさんやってきました。でもそれに手を抜かずに少しでも光るものがあれば必ず気づく人がいます。これ嘘じゃありません。必ず、なんです。自分の才能はないけど、他人の才能には超敏感な僕が言うのだから間違いありません。必ず、です。
あの人も、家で瓶ビールを楽しんでいます。Vol.1:小宮山雄飛「1日の終わりに、手作りおつまみと1杯を」