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箭内道彦、エリイ、大根仁「おなやみ相談室」:かっこいい大人になるには?

クリエイティブディレクターの箭内道彦、Chim↑Pom(チンポム)のエリイ、映画監督の大根仁が読者のお悩みに答える連載の第185回。見事に三者三様な回答をぜひご覧ください。お悩み相談も随時受付中。前回の「友人の彼氏に疲れる」も読む。

Illustration: sigo_kun / Edit: Asuka Ochi

都内の大学で社会学を勉強している大学生です。将来どんな仕事について、どんな大人になるのか、正直、まだ目標も進路も決まっていなくてわかりませんが、とにかく、生き方や考え方がダサくない、かっこいい大人になりたいです。もうすぐ20歳になるのですが、そんな大人になるためには、何を意識したらいいですか?
(学生/19歳/男)

かっこいい大人になるには?

箭内道彦

カッコいい大人に出会うと、年をとることが少し怖くなくなります。カッコ悪い大人が偉そうにしてるこの社会で、あなたが、「大人になりたくない」ではなく「カッコいい大人になりたい」と思うのは、とても大事なことですね。そのためには、漠然とでなく具体的に美学を意識することが必要かもしれません。以前、あるラジオ番組にゲストに呼んでいただいた時、玉袋筋太郎さんが、タクシーを降りる際に止めてしまった後続車に「すみません」と会釈ができる大人でありたいと言っていたのが強く印象に残っています。

エリイ

忘れないことな気がする。こう思ったとか考えたとかもそうだし、おおおって感銘を受けたり感謝したりした体験とかって忘れてしまう。それをメモだったり写真だったり目につくことで、自らに合った方法を編み出して忘れないでいくことなのかな。ブレていくことによってダサくなっていく気がするからブレない。社会学を勉強してるならフィールドに出て人に触れる機会が多いと思うから、常に他者への思いやりを持って見聞を深めて突き詰めていくのがいいのかな。IWGPのキングの言葉をおもいだしますな。調べてみて。

大根 仁

昨年末のM−1で優勝したニューヨーク(してない?)の傑作コント『海辺のカフェ』。海辺のおしゃれカフェのカッコ良い老マスターに、あなたのような若者が「僕は努力してかっこいい大人になりますよ」と言うとこう答えます。「努力している時点で不自然でかっこよくない」。マスターは単なる大金持ちのボンボンだったのです。いわく「俺みたいなやつって大概、親が金持ちだよ」。僕は爆笑しつつも、このコントに人生の摂理を感じました。すなわち【カッコ良いことはなんてカッコ悪いんだろう】です。